
【地名クイズ】「ものあつめおんな」ではありません!「物集女」は何と読む?
地元の人にとっては馴染みのある地名でも、知らない人にとってはなかなか読めないこともありますよね。漢字自体は簡単なのに、ちょっとイレギュラーな読み方をすることもあります。
そこで本記事では、意外な読み方をする地名のクイズを出題します!
「物集女」は何と読むでしょうか?
物を集める女と書いて、「物集女」。
「ものあつめおんな」でも「ブッシュウジョ」でもありません。
何かのコレクターの女性が住んでいたのだろうか・・・と思ってしまいますが、違います。
昔、この地域に住んだ豪族の名前に由来しています。
正解はこちらです。
「もずめ」です。
物集女町は、京都府向日(むこう)市にあります。
昔、河内国大鳥郡の百舌鳥(もず)(現在の大阪府堺市あたり)から、京都のこの地に移り住んだ一族に由来しているそうです。
百舌鳥には、世界三大墳墓の一つとして有名な仁徳天皇陵をはじめとする百舌鳥古墳群があります。
こうした古墳の造営には土師(はじ)氏という氏族が深く関わり、彼らは高度な土木や鍛冶技術を備えていました。
土師氏には、4つの分家があり、菅原、秋篠、大江、そして「毛受(もず)」です。
百舌鳥古墳群を造った、この「毛受」の人たちが移り住んだことにちなんで、やがて漢字が変わり「物集女」という地名になったようです。なぜ「女」がつくようになったかははっきりと分かっていません。
戦国時代には地名をとって物集女氏を名乗る武士が現れますが、織田信長の支配下で細川藤孝によって滅ぼされます。
現在でも物集女城の堀や土塁が残っており、由緒ある地名です。
収集癖のある女とは全く違いましたね。
では、もう一問、同じ京都府にある「女」がつく珍しい地名を出題します。
「女郎花」は何と読むでしょうか?
「女郎花」という名前の花があり、その花にちなんだ地名です。
「女郎花」は何という花でしょうか。
「じょろうばな」ではありませんよ。
秋の七草の一つで、ちょうど今の季節に咲く、黄色いフワフワとした花です。
正解はこちらです。
「おみなえし」です。
正式な地名は、京都府八幡市の「八幡女郎花(やわたおみなえし)」です。
「女郎」というと遊女を想像するかもしれませんが、「女郎」という言葉には単純に「女性」という意味もあります。
1 遊女。おいらん。
2 おんな。女性。出典元:デジタル大辞泉
歴史的仮名遣いだと「をみなへし」で、「をみな」は「おんな」、「へし」は「圧(へ)し」を表し、女性の美しさを圧倒するほど美しい花、という意味だそうです。
ではなぜ、その女郎花が地名になったのでしょうか。
平安時代の初め、八幡から仕事で京の都に来ていた小野頼風(おののよりかぜ)という男性がいました。
頼風はある女性と深い恋仲になりますが、その後、八幡に帰ることになります。
しかし、女性は頼風のことが忘れられず、八幡を訪ねたところ、頼風はすでに他の女性と暮らしていたのです。
悲嘆に暮れた女性は川に身を投げてしまいます。後に女性が脱ぎ捨てた衣が朽ち、そこに女郎花が咲いたそうです。
この女郎花を見た頼風は自責の念に駆られ、彼もまた後を追って川に身を投げます。
人々は二人を憐れんで、女塚と男塚を建てました。
女塚は、八幡市女郎花にある松花堂庭園内の「女郎花塚」で、男塚は、同市八幡今田にある「頼風塚」です。
ちなみに、女郎花の花言葉は「美人」「はかない恋」「約束を守る」などがあります。
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