「ぼんろ」ではない!「隘路」の読み方、知っていますか?
本記事では読めそうで読めない漢字のクイズを出題します。本記事で紹介するのは「隘路」。「隘路」の読み方、知っていますか?
「隘路」の読み方は?
「路」は馴染みのある漢字かと思いますが、「隘」は見たことがない人も多いのではないでしょうか。調べてみると「隘」は日本漢字能力検定1級に相当する漢字だとわかりました。馴染みがないのも納得です。
そんな「隘」には「溢(あふ)れる」といった漢字と共通の部分があるので、「溢」の読みから隘路の読みを導き出そうとした人もいるかもしれません。
しかし残念ながら、「隘」と「溢」の読みは異なります。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「あいろ」です。
隘路とは
1 狭くて通行の困難な道。
2 物事を進める上で妨げとなるものや条件。支障。難点。ネック。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を指します。
「隘」には
一アイ
①せまい。土地にゆとりがない。度量が小さい。
②けわしい。
③いやしい。二ヤク ふさぐ。ふさがる。さまたげる。
出典元:隘|漢字一字|漢字ペディア
という意味があります。“度量が小さい”ことも表すため、「隘い(せまい)」と表すと、面積や幅などの空間が少ないことだけでなく、心に余裕がない、ゆとりがないことも表すことができます。
なお「隘」を含む二字熟語に「狭隘(きょうあい)」があります。「狭」は“せまい”を表しており、同じ意味を持つ漢字が組み合わさった二字熟語であることがわかります。
狭隘は
1 面積などが狭くゆとりがないこと。また、そのさま。
2 心がせまいこと。度量が小さいこと。また、そのさま。出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
道路や災害関連の情報を調べてみると「狭あい道路」という単語が出てくるのですが、まさにこの「狭あい」は「狭隘」のこと。「狭あい道路」とは「法律上の定義はないが、主に幅4m未満のみなし道路」を指します。
「狭」と「隘」のおかげで、幅が相当せまいことが想像できますね。
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