なぜ40代は「婦人体温計」を買うべきなの?計ってわかる意外なコト #2

2021.03.28 WELLNESS

この1年で激変した私たちの美容。いま注目すべきこと、大切にすべきことは何なのでしょう?

ステキに年を重ねている美の専門家たちに「いま大切にしている3つのキーワード」を質問。

シリーズ4人めは、ヘアケアリスト・毛髪診断士として活躍する余慶尚美さんです。3つのキーワードのうち、2つめは「婦人体温計」。

過酷だったPMS。自分の状態を「測る」大切さを知った

余慶尚美さん私物の婦人体温計。

–2つめのキーワードは「婦人体温計」。みんな存在は知っていますが、あまり使いこなせていません。

私、30代、サラリーマンだった頃に、とにかくPMSがすごかったの。メンタルの起伏も激しかったけど、とにかく偏頭痛に苦しみました。

 

白い光が辛くて、吐いちゃうような頭痛がくると、次の日が生理。会社も休まないとならないくらいの苦しみが何年も続きました。しかも、生理不順で、生理周期も長いの。36~38日周期で、ひどいときは48日なんてこともありました。

 

というわけで、私は24歳から婦人体温計を使って基礎体温をつけていました。

 

–生理周期の把握のために使っていたんですね。どういうタイプがオススメなのでしょう?

普通の体温計は36.5℃という表示ですが、婦人体温計だと36.54℃と、小数点第二位まで測定してくれます。私が長く愛用しているのは、液晶が大きくて過去の体温をグラフ表示してくれるテルモのもの。スマホなどとデータを共有してくれる今どきなものもありますが、私は、古い型の今のもので充分。その場で過去のグラフを見られて、自分の状態が知れればそれでいいんです。

 

毎日基礎体温をチェックすると、自然と自分の身体の状態、自分自身に興味が出てきます。ひいては自分のちょっとした変化、お通じや髪の毛の変化にも気づきやすくなります。婦人科を受診するときのデータにもなるし、自分がどれだけホルモンに支配されやすいかもわかる。

 

ちょっとした変化もポジティブに変換しやすくなります。たとえば、自分がちょびっと太り始めたな……?というときに、待て待て、これはホルモンのせいかも?と、そのまま流されないでストップをかけられます。

51歳、数字でわかる「自分の変化」とその対応は

余慶尚美さんインスタグラムより 愛用中のYAETSUBAKI mamuinヘアオイルはゆらぐ頭皮にもオススメ。

–最近、基礎体温にはどういう変化がありましたか?

48歳くらいからずっと低温期続きて、高温期がなくなりました。生理はくるけれど、排卵している感じがないの。こういうリズムがわかると、このおりものは生理のタイミングとずれているけど何なのだろうと、婦人科検診を受けるきっかけになります。

 

女性ホルモンのはたらきが鈍くなっているんですね、昨年の5月にははじめてゆらぎ肌を経験しました。化粧かぶれもしやすくなりましたが、データがあるのでこれはホルモンの変化のせいだなって気がつくことができました。だから、基礎化粧品もシンプルな構成に変えたりと、年相応に対応しています。

 

肌がゆらぐということは、これから頭皮のゆらぎも出るかもしれません。私は仕事柄頻繁にカラーリングしますから、頭皮への刺激、負担も大きい。今後はトラブルも起きやすいと思っています。なので、備えておかなくちゃという気持ちが強いんです。カラーリングを工夫したり、頭皮ケアをしっかりしたり、内側からのケアも併せて、できるだけの対策はしっかりとしています。

 

–PMSに苦しんだ分だけ、ホルモン由来のトラブルに対する心構えのレベルが高い。

仕方ないのよね、更年期は変化の時期。減っていくホルモンに身体が慣れるまでは、誰でも大変だと先輩方から聞いています。慣れてしまえばラクになるかもしれないけれど、今はまだ慣れる通過点だから、なるべく負担を軽くしようと。

 

私のお友達でもね、本当にポジティブで元気な子が突然うつになったり、精神的にものすごく落ち込んだりしました。で、ホルモン補充療法のパッチを貼ったらとたんに元気になったり。女性ホルモンって、本当に怖い。

 

更年期、これまでなかった「身体の肉のつきかた」の変化

–数値の把握もですが、なにか具体的な対策をしないとっても気持ちが焦ります。どんな対策をしていますか?

低温期が続いて感じるのは、代謝が落ちてきているということ。なので、運動してます。私が気に入っているのは、速歩き程度のウォーキング。

 

でもね、昔はちょっと太ってもすぐ体重を戻せたのに、いまは戻らないの。お肉のつきかたも完全に変わりました。

 

私、もともと上半身が大きくて、下半身にあんまりお肉がつかない体質だったんです。でも、つくのね。パンツなんて、40代前半まで上半身に比べると小さいサイズだったのに、今では、ワンサイズ、ツーサイズ大きくなりました。体重はあんまり変わらないんだけど、体型は確かに変わるのね。皆さんがおっしゃっていたことが分かりますね。

 

–みなさん、軒並み言いますよね。50歳前後で必ず太るし、痩せなくなるって。

でも、それも悪いことばかりじゃないと思うんです。私のお友達の中でも、すでに閉経したという友人もちらほらいますが、彼らに共通しているのは、標準よりも確実に痩せているということ。なんとなく、脂肪の少ない人ほど更年期がしんどいイメージがありますね。私の周りの少ないサンプルにおいてもその傾向はあるようです。そして、メンタルにくるイメージもありますね。

 

 

いま、みんなコロナで太ったって悩んでるかもしれないけれど、私たち更年期世代って、蓄えてるお腹や二の腕の脂肪が実は大事なんだなって思います。脂肪は女性ホルモン様に代謝されていくと言いますし、動物の機能ってよくできてると思います。

 

あとは、冷えが出始めたので、身体の中から温めるような食事をしています。こういう変化が数字でもわかるから、婦人体温計さまさまなの。婦人体温計は更年期にさしかかる前、ぜひぜひ42歳、43歳くらいから使ってほしいです。面白いくらい、私たちって動物なんだなぁ~って、分かるので(笑

 

コロナで急に訪れたステイホーム、影響は

余慶尚美さんインスタグラムより

–この1年で急激におうち時間が増えました。美容、メンタルにどんな影響が出ましたか?

 

私、髪という職業柄なのか、取材は確実に少なくはなりましたが……極端な変化がないというのが本音です。打ち合わせなどが突然全部リモートになりました。おかげでお化粧をきちんとは作り込まなくなり、お肌の負担も軽減しています。マスクという新たな強敵はできましたが。

 

ありがたいことに、昨年9月に書籍が発売されたり、プロデュースしたヘアケア製品が出たりしていて、変わらず忙しくさせていただいてます。

 

自粛期間中は、習慣にしていたジムに行けなくなったかわりに、よく外を歩くようになりました。毎日6~7km歩いては空を見たり、時の流れを感じるようになりました。今の家に住んで10年くらいですが、こんなふうに時代が変わっていたんだな、私も50歳、もう半世紀生きたんだなって。

 

それもこれも、更年期にありがちな症状をそれほど感じていないおかげかもしれませんね。

 

母もひどくなかったと聞いていますが、母からは「なおちゃん、セックスしてないでしょ、ヤバいんじゃないの?」って。母が娘に言うこと!?なんて驚きながらも冗談ぽく聞かれます。あ、これは更年期障害と関係があるか分かりませんので、個人の見解とお考えくださいね。でも、ここしばらく彼がいない不安もあり、そう言われると若干怖い(笑)。

 

今後のことは分かりませんが、私なりにいろいろな方法で自分のことを知っておけばいいなって軽く考えています(笑)。

 

 

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