髪は女の運命を決めるのか? 量産型女子ヘアvs.個性派女子ヘアの人生を考察する
「髪は女の命である」。昔からこの言葉があるように、女性にとって髪はとても大切なものです。まずは、「女らしさの象徴」。男性にくらべて長い髪は、女性性を具現化したもののひとつです。また、自分のキャラや意思を示す「自己表現」でもあります。髪型や髪色が、その人らしさやこう見られたい自分をあらわしています。そして、女の髪は「運命」でもあるのだとか。最近、こんな本を目にしました。タイトルは、『女の運命は髪で変わる』。え、本当かしら!?
他人とカブらない髪=覚えてもらいやすい
私は10年くらいずっと、腰まで届くほどの超ロングヘアにしています(※上の写真はイメージです)。胸くらいまでのロングの女性は少なくありませんが、腰までの超ロングヘアはあまりいないため、「髪、すごく長いですねー」とめずらしがられます。私が超ロングヘアにしている理由のひとつはまさにここにあります。“他人とカブらない髪”だからです。
他人とカブらないことの利点は、覚えてもらいやすいということ。仕事をしていると、会った方々に「覚えてもらってナンボ、印象に残ってナンボ」という部分があります。とても美人な顔をしていたら、髪がどうあれその美貌で覚えてもらえるのかもしれませんが、いかんせん並の顔立ちなので、髪で個性をだしているつもりです。
なぜ女子大生は量産型女子ヘアを選ぶ?
そんな他人とカブらない志向の人間として、一番理解できないのが「量産型女子ヘア」。重めの斜め前髪で額をチラ見せ、肩下くらいの長さで黒髪~ダークブラウン。アイドルや女子大生に多い髪型です。いわゆるモテ髪ってヤツなんでしょうけれど。
もうね、意味がわからない。みんなと同じ髪をしてどうする。 髪は自己表現であり個性を発揮するパーツです。 特に女子大生なんて中学や高校の校則からも企業の就業規則にもしばられない一番自由な髪型、髪色を楽しめる時期なのです。なのになぜ? なぜ隣の女子たちと同じ髪型をする???
ギャルや原宿系女子は髪=個性
ギャル系雑誌『S Cawaii!』の編集長をしていたとき「髪=アイデンティティということ」という特集を組んだことがあります。
というのは、当時のモデルや読者たちが流行を取り入れる/取り入れないにかかわらず、自分らしい髪形や髪色を選んでいたからです。ボブが流行ってもロングヘアを貫いたり、パッツン前髪が流行っても長い前髪を変えなかったり、ダークカラーの髪が流行っても金髪ショートで個性を出したり。それぞれの髪型が違い、まさにアイデンティティ(主体性)が出ていて面白いと思ったからです。
原宿系女子たちも、個性のてんこもりです。ブルーやピンク、レッドなどカラフルな髪色だったり、大胆に刈り上げたり、ものすごく短い前髪だったりと自己表現が豊かです。しかもそれを短いスパンでどんどん変えていきます。髪が傷まないだろうかと少し心配にはなりますが、私も20年若かったらやりたかったなぁと思います。
どっちが多い? 女の人生のバリエーション
髪と運命はリンクするのだろうか。個性的な髪をしていたギャルモデルたちは、その後どうしているかを考えてみました。するとなかなかのバリエーションです。海外留学中もいれば、バツイチでデキちゃった再婚もいれば、好きな仕事街道まっしぐらもいれば、ゆるーい子育てライフ中もいれば……。似たような人生を送っている人がほとんどいない。もしかして、個性あるヘアをしていたから個性的な人生ということ?
それに対し、以前コンサバ女子大生雑誌やOL雑誌を担当していた当時の読者モデルたち。さほどバリエーションがありません。ワーキングママ、おこなしさま夫婦、旦那の仕事を手伝っている主婦などがほとんどな気がします。これは、量産型ヘアゆえの人生なのか?
やっぱり髪で違う!? 女の運命
どんな髪型を選び、どんな髪色をするかは自分次第です。『女の運命は髪で変わる』を読み、また周囲の人々を思い浮かべ「どういう髪にするか=どういう運命になっていくか」はかなりの確率で真実だと感じました。他人とカブらない髪を選んでいる私も、それゆえに王道じゃない独女人生を歩んでいるような気がしてきました。
もし20代、30代のころ、当時の量産型女子ヘア(=モテ髪)を選んでいたら、こういう仕上がりにはならなかったのかもしれません。というわけで量産型女子ヘアの自分を想像してみたのですが、重め前髪によって丸顔から、横に広い楕円型になりまして、かなりのオモシロ顔になりました。量産型な人生になるような、やっぱりそうはなれないような……(苦笑)。
『女の人生は髪で変わる』 著者:佐藤友美 定価:1,300円+税 単行本(ソフトカバー): 191ページ 出版社: サンマーク出版 ISBN-10: 4763135635 ISBN-13: 978-4763135636 発売日: 2016/6/7 アマゾンリンクはこちら hontoリンクはこちら
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