いつも何かさがしている、 それが私の人生
じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「
さがし物はなんですか?
財布です。 家のカギです。 マイナンバーカードの通知書です。
さがし物はなんですか?
テレビのリモコン、 エアコンのリモコン、
ルームライトのリモコン、 ありとあらゆるリモコンです。
さがし物はなんですか?
パスポートです。 これはヤバイです。
あしたの早朝から海外出張なんです。
さがし物はなんですか?
印鑑です。 いや、 印鑑は見つかったけれど朱肉がないんです。
朱肉もあったけれど、 さっき書いた請求書がありません。
ようやく請求書が完成したのに、 今度は封筒と切手がないのです。
全部見つかったので、 これから送り先の住所をさがします。
さがし物はなんですか?
モンブランのボールペンです。
亡くなった祖父が就職祝いにくれた名前入りのボールペンです。
一生大切に使おうと心から思っているのに見つかりません。
どこに行ったんだ。 どこだ、どこだ。 どこに消えたんだ。
二度と手に入らないものでも、 私はあっさりなくすのです。
さがし物はなんですか?
自信です。 私はだいじょうぶと思える安心感です。
私はそれをずっとずっとずっと、 さがし続けているのです。
>>次へ(4/21 22:30更新)
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ADHDの特性を持つことで
「生きにくさ」を感じて
苦しむ大人の女性はたくさんいます。
自らADHD脳という
臨床心理士の中島美鈴先生からの
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