やるべきことを書き出して きょうの自分に予約を入れよう【ADHD女子#24】
じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「
朝のスケジュールタイムにTo-Doリストを作る習慣を
スケジュール帳 (もしくはアプリ) を用意したら、 使いこなさなくては意味がありません。
これは単なるメモ用紙ではなく、 あなたの大事な「マネージャー」なのですから。
スケジュール帳は常に持ち歩いて、 一日に何度もチェックしましょう。
やるべきことを思い出すために、 そして進捗状況の確認のために。
最低でも朝・昼・晩の一日に3回はチェックが必要なので、
まずは 「スケジュール帳を見る時間」 をスケジューリングするのです。
なかでもいちばん大事なのは朝。
ここできょう一日のスケジュールを必ず確認しましょう。
仕事を始める前や、 家族を送り出したあとなど、 時間を固定して習慣化します。
あとは昼休み1回、 眠る前にもう1回など、 残り2回の時間も決めましょう。
朝に時間がとれない人は、 前日の夜に 「あしたの予定」 を確認する時間をつくるといいですね。
このタイミングで必ずやってほしいのが、 本日のTo-Doリストを作成 ・ 確認することです。
毎日やっているルーティンワーク、 きょう絶対にすべきこと、
会議や打ち合わせとその準備、 帰り道に買うべき生活必需品のリスト……。
作業を思い浮かべ、 できるだけ細分化して、 一つ一つ書き込んでいきます。
To-Doリストの頭には□。小さな達成感
To-Doリストを作るときに大事なコツがあります。
それは最初に□を入れること。
この□がめちゃくちゃ大事です。
終わったら㾎を入れると 「やった」「終わった」 の喜びが、たとえ小さくても必ずあるからです。
報酬遅延 (ごほうびの遅れ) が嫌いな私たちにとってこれは大事。
To-Doリストに㾎を入れて、 一人でにんまりしましょう。
To-Doリストの項目をきょうのスケジュールに組み込んで「予約」
朝のスケジュール管理に話を戻しますね。
朝 (もしくは前日の夜) にきょうやることのTo-Doリストを作ったら、
もう一つ忘れずにやってほしいことがあります。
リストを手帳 (もしくはスマホ) のバーチカル部分に書き込むのです。
報告書を書く時間、 詰めかえ用洗剤を買うタイミング、そうそう、 郵便局にはいつ行きますか?
手帳にはすでに 「会議」 とか 「友達とランチ」 など、 あらかじめ時間が決まっていることは書き込まれているはずです。
それ以外の時間帯を、 To-Doリストの項目で埋めていきましょう。
これが自分で自分に予約を入れるということです。
これなしに一日をスタートさせることはできない、 そう考えてください。
このとき注意したいのは、 かかる時間の見積もりです。
「このくらいは5分でできる」
「気合い入れて30分で終わらせる」
などの精神論でスケジュールを組むとうまくいきません。
必要に応じてタイムログをとり直したり、計画を見直したりしていきましょう。
一つの項目がざっくり大きい場合には、 できるだけ作業を小分けにするといいですね。
ADHDタイプにありがちな「残念リスト」とは?
To-Doリストは一日の行動の命綱です。 リストにモレがあるととんでもないことに……。
たとえば下のイラストのように
「カレーは予定どおり完璧にできたけれど、 ごはん炊いていないじゃん。 っていうか、 そもそもお米がないじゃない!」
ということになると、 せっかくのがんばりが 「やっぱり私、 ダメじゃん」 に変わります。
リストを作る段階で、 できるだけ具体的にイメージすること。
そして一日に何回か見直すことで、 忘れていることにも気づきやすくなります。
>>次へ(5/13 22:30更新)
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