夫に「努力しろ」「甘えるな」と言われちゃった……がんばってるのに、どうすれば?【ADHD女子#61】
じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「
ご主人はもしかしてASDかも。本を読んでもらうのが近道です
一見、 体育会系の根性論の持ち主のようですが、 その奥にはASD (自閉スペクトラム症) の特性を感じます。
この相談者のかたは 「私が 『とてもつらい』 と話してもフォローの言葉もほとんどありません。
夫は性格的に0か100かしかないので、 ダメなものはダメという考えです」 と書いています。
共感性の低さや、 あいまいなことを受け入れられないところなど、 とてもASD っぽい印象です。
私の臨床での経験だけなので恐縮ですが、 ADHDタイプの女性とASDタイプの男性のカップルはものすごく多いと思います。
よく考えると、 恋人関係になるには最強のマッチングなのです。
コミュニケーションが苦手なASDタイプ男子にとって、 初対面でも笑顔で話しかけてくれるADHDタイプ女子はキラキラ輝いて見えることでしょう。
一方のADHDタイプ女子にとってもASDタイプ男子は魅力的です。
論理的な思考、 冷静で合理的な行動、 キッチリした性格などが 「自分にはない長所だわ!」と映るのです。
でも、 結婚したり同居したりすると長所より短所が気になってきます。
ADHDタイプ女子のだらしない生活スタイルにASDタイプ男子はイライラします。
ADHDタイプ女子がどんなにつらさを訴えても、 ASDタイプ男子から共感されることはありません。
「おまえはダメだ」 とののしられることもしばしば……ということが、 けっこうあるのです。
もしかしたらこのご夫婦もそうなのかも。
だとすると、 ADHDについて書かれた本などを読んでもらうことからスタートしましょう。
感情で訴えられるよりも、 論理的な説明のほうが受け止めやすいのがASDタイプ。
夫婦でカウンセリングを受けるなど、専門家に入ってもらうことも考えてみて。
いずれ にしても、「すべては自分がだらしないせいだ」と自分だけを責めることはしないでくださいね。
関係性を変えていくことが大事、 ということです。
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