あまりにツラい更年期世代の「肩こり」…本当に本当に、これどうケアすればいいの?

「最近、肩こりが悪化している」

「肩こりがひどくて頭痛や吐き気までしてつらい」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?

日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。

この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。

更年期女性のお悩みのひとつに「肩こり」があります。

今回は、更年期の肩こりの改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

更年期の歩き方(37)

この年になれば…多少の肩こりは当たり前?

製造業の工場の経理事務として働くなつきさん(49歳)は、最近ひどい肩こりに悩まされているそうです。

 

「事務職なので小さな文字を読むことも多く、パソコン作業ばかりの毎日……目の疲れがとれないと思っていたら、肩こりまでひどくなって困っています。日ごろの疲れ目に老眼が始まったことも重なったせいか、肩がガチガチになってつらいです」

 

仕事中も長時間同じ姿勢で過ごすせいか、もともと肩こりはあったというなつきさん。

 

「最近、眼精疲労がひどいのよ」

「私は目だけじゃなくて肩こりもひどいわ」

「私も私も!」

 

職場の同年代の従業員の間でよく話題になることもあり、いつしか肩こりがひどい状態にも慣れてしまっていたそうです。

 

「肩こりがつらいのは誰にでもあることだし、この年になれば多少は仕方ない」

 

なつきさんはそう思って、肩こりが悪化してもずっと我慢していました。

 

肩こりだけでない!いつの間にか「首や頭」まで広がる不快感

マッサージに行く、ツボ押しグッズを試す、お風呂でゆっくり温まるなど、できる限りの対症療法を繰り返しても、なつきさんの肩こりはなかなかよくなりませんでした。

 

「湿布を貼っても痛みが和らぐのはその時だけです。しかも、最近は肩だけでなく首のこりもひどくなり、頭がズシンと重く感じるようになってしまって……不快な症状が続くせいで、仕事でも何でもない凡ミスが増えてきてしまいました」

 

ミスが続いて上司に叱責されることが増えたというなつきさん。

精神的にもイライラすることが増えてきたそうです。

 

「病院の受診も考えましたが、仕事や家事の忙しさもあり、なかなか受診することができなくて……そんな時、ふと、出産後にもひどい肩こりになったこと、そして漢方薬を飲んでよくなったことを思い出したんです」

 

漢方薬局は日曜日も開いていたので、早速なつきさんは相談に行ってみました。

 

漢方薬局へ相談にいくと更年期の疑いが浮上

肩こりや目の疲れ、頭が重たいなど、いろいろな不調が出てつらいと漢方薬局で相談したなつきさん。

 

「仕事の影響もあると思いますが、肩こりの悪化は更年期が原因でしょう。更年期になると、ホルモンバランスが乱れて自律神経に影響するため、血行が悪くなり肩こりや首の痛みが起きやすくなります」

 

そう薬剤師に説明されて、漢方薬が処方されたそうです。

処方された漢方薬は加味逍遙散(かみしょうようさん)。

加味逍遙散は、乱れた気のバランスや血(けつ)の巡りをよくして肩こりや頭痛の改善が期待できる漢方薬です。

 

「漢方薬を飲み始めてから、だんだんと頭が重たい感じがなくなってきて、首や肩のこりも和らいできました」

 

仕事が忙しくなると肩こりが悪化して湿布を貼ることはあるものの、もう肩こりのつらい痛みが続くことはないそうです。

 

「更年期女性の肩こりは、加齢による筋肉の衰えやパソコン作業時の姿勢の乱れや眼精疲労も原因になるので気をつけてください」

 

そう薬剤師からアドバイスをうけたなつきさんは、ストレッチを始めたそうです。

仕事中も目を休める時間をつくったり、同じ姿勢を続けないようにしたりして、肩こりの予防にも努めているそうです。

 

 

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肩こりで悩むなら漢方薬を試してみて!

「鎮痛薬はできるだけ飲みたくない」

「繰り返す肩こりから解放されたい」

そんな方には漢方薬がおすすめです。

肩こりの改善に効果が認められている漢方薬はいくつもあり、実際に医療現場でも肩こりの治療のために漢方薬が用いられています。

漢方は心とからだのお悩みを、からだの内側の気の流れ、水(すい)の流れ、血(けつ)の流れを整え、根本改善することを目的としています。

自然の生薬で作られた漢方薬は毎日のむだけで、からだにやさしく作用し、肩こりの解消とともに理想の健康をめざせます。

 

更年期の肩こりにおすすめの漢方薬

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えや貧血、生理痛も気になる方に。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):のぼせや生理不順もが気になる方に。
・大柴胡湯(だいさいことう):便秘やイライラも気になる方に。

 

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

相談もスマホで完結ですので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

更年期の肩こりには漢方薬もおすすめ!

「以前より肩こりが悪化してつらい」

「首や肩のこりや痛みがひどくて頭痛や吐き気までする」

あなたを悩ます肩こりは更年期が原因かもしれません。

一人で悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気に過ごしていきましょう。

 

■この記事の著者・監修者

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆきさん

漢方薬・生薬認定薬剤師  JAMHA認定ハーバルセラピスト

製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

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