こんな人とは付き合うな。住職が教える人付き合いのコツ

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会社の同僚や上司はもとより、家族、友人、地域……ストレスを抱える原因は、こうした社会にあるのではなく、人間関係にあるだけかもしれません。昔から言われている「付き合うべきでない人」とは。

 

それは、ズバリ「邪曲軽侮」

 

君って結構「じゃきょくけいぶだね」と、この言葉を使う人は、今いないと思いますが、500年前などでは、当然のフレーズでした。

 

鎌倉時代から室町時代に活躍した、楠木正成の壁書というものに出てきます。

 

「邪曲軽侮の人と交わることなかれ」。

 

昔の武将は、皆このような人生訓を持って、自分もそうならないようにしていたんでしょうね。辞書で調べてみると、次のように出ています。

 

邪曲 心がひねくれて、すなおでないこと 。不正・不道徳であること。また、そのさま。よこしま。

 

軽侮 軽んじあなどること。人を見下して ばかにすること。

 

つまり、自分のことばかり考えて、不正をはたいて、人のことを軽蔑しているような人です。

 

はっきりとそう感じる人もいれば、そうでもない人もいると思います。

 

でも、なんか付き合っていると、その人の為にしかならないことを一緒にやらされていると思うことも多いはず。

 

例えば、Aさんが主催のイベントの手伝いを頼まれたから手伝ってあげたけど、自分が主催のイベントの時には、毎回理由をつけて手伝ってくれない。

 

それでも、Aさんは、自分が主催の時には必ず手伝ってと言ってくるとしたら、あまりいい気分には、ならないのではないでしょうか?

 

また、自分がそのような人になってないか、常にチェックする必要があると思います。

 

会社にはびこる、軽侮の人

 

会社の中で、後輩を侮辱した目で見ている人も付き合いを考えた方が良いです。

 

「三日(さんじつ)会わざれば、旧時(きゅうじ)の 観をなすことなかれ」ということわざがあります。

 

いくら後輩と言っても、三日あれば、どれだけ成長するかわからないのだから、「やあ!」なんて気軽に、以前と同様の挨拶をしてはいけないということです。

 

禅宗の修行の場合、その序列は明確に決められています。

 

食事の時の座る順番もそうですが、その全ては、入門した時の順番が反映してきます。ですから、座る位置で迷うことはありません。無駄な時間を過ごさずに済むわけです。

 

そんなに強烈な序列があるにもかかわらず、長く修行すると太刀打ちができないくらい、立派になってる後輩もいるのです。

 

会社にいると、常に先輩からのプレッシャーを感じると思いますが、先輩後輩のことを悪く言う人、特に後輩を軽蔑してグチグチ言っている様な人とのプライベートの付き合いは、やめておいた方が無難だと思います。

 

これでは、萎縮してしまって、いい仕事ができるはずがありません。「何で、こんなこともできないの」と100回聞かれても時間の無駄というしかありません。笑顔で乗り切って、自分がそうならないように気をつけましょう。

 

邪曲軽侮の人と付き合うことなかれとは、まさに自分の成長を妨げる人と、付き合うことがないように、と言ってくれているのだと思うのです。

 

少し気をつけるだけで、会社の中が明るくなることができるのではないかと、思っています。どうか皆さんの会社でも、風通しの良い環境となられることをお祈り申し上げます。

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臨済宗 建長寺派 能満寺住職

松本隆行

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