ワクチン接種2回目。18歳娘はストレスで泣きじゃくった
次女がパワーダウン。その時救世主がやってきた
「次女はしっかりもので、小さいお母さんの役割を十分に担ってくれましたが、さすがに夕方には疲れがにじんでいました」
ちょうどその時です。虫の知らせを感じたのでしょうかミナミさんの携帯電話が鳴ります。かけてきたのは県内に住むミナミさんのお母様でした。
「つらい状況を私の声色から察して、すぐ食べられるものを調達してかけつけてくれました。その日はほぼ横になっていた記憶しかないのですが、日が暮れはじめたころ起き上がれるようになり、久々の食事を摂りました。母の持ってきてくれたハンバーグを少しだけ食べることができたのですが、身体にしみわたる美味しさで、食べられることの幸せを感じましたね」
2日目の昼、何かが抜ける感覚
そのまた翌日、ご夫婦は37度台、長女は38度台をウロウロするような状態でしたが、昨日に比べると身体はかなり楽になっていたそうです。
「昼くらいですかね、身体からすっと何かが抜ける感覚がありました。こう表現すると少し怪しげに聞こえてしまうかもしれませんが、まさにそういう感覚がぴったりくるイメージ。峠を越えた瞬間でした」
その後のミナミさんは胃腸の調子がすぐれず、完全復帰までに5日を要したそうです。ロクに食事を摂らずに解熱剤を服用していたため、胃腸に負担がかかったようだと分析していました。
家族3人同時接種を経験して思うこと
打てるチャンスがあるのだから、打とうという考えだった酒田家。「家族はずらして売ったほうがいい」という情報を得たのも1回目の接種を終えたあとだったそうです。
「不幸中の幸い、我が家には夏休みで在宅中の中2の次女がいてくれたため、どうにかこうにかやり過ごすことができたわけですが、次のワクチン接種に向けて、スケジューリングには課題が残りました。また、食材の用意はしても食べる気力、起き上がる気力がないという状況も想定外でした。熱が出る前に、手の届く位置、たとえば枕元に鎮痛剤と飲み物、毛布や衣類などを用意しておくのが正解だと思います。冷蔵庫までたどりつく余力はないと想定しておくべきです。そして、体調悪化の坂道を転がりはじめてから、天袋にしまい込んだ毛布を取り出すのは重労働です。あとはのど越しがよく、高熱があっても最低限の栄養が摂れるゼリーやプリン、アイスのような食べ物も数日分用意しておくといいですね。家ごもりが何日になるかわかりませんから」
14歳次女のワクチン接種はこれから
次女の接種券は、3人が2回目を打つ少し前に届いたという。ミナミさんに今後の予定を聞いてみると
「長女が泣き続けるあの状況を経験して、夫とよく話し合いました。次女は長女に比べてまだ身体も小さいし、打った3人全員が40度に迫る熱を出したことから考えるに、より若い次女の副反応もきっと軽くはないはずです」
酒田さん夫婦は次女のワクチン接種を急がず、まわりの子、世間も打つようになってからにしよう。大型の接種会場ではなく、相談しやすいクリニックで打ってもらおうと決め、情報収集をしました。
「つい最近、少し先のスケジュールにはなりますが、次女の1回目の接種を予約しました。次女のまわりの友人たちや、ミナミさんのズンバ仲間のお子さんたちが自治体接種でファイザー製のワクチンを打ちはじめ、重篤な症状が出ていないという口コミが安心材料となっています。本人は少し不安があるようですが、お友達もおばあちゃんたちも打っているワクチンなのだから大丈夫だよと、声がけをしています」
周囲から見ると、酒田家は早めに接種を終えた部類に入るようで、副反応について聞かれることが多いといいます。
「我が家の3人の高熱はひどい方だったのだと思います。あったことを話はしますが、誰にでも当てはまることではないこと。それよりも準備をきちんとした方がいいということがお伝えするよう心がけています」
*このシリーズでは接種にまつわる「生の声」と「実際にそれぞれの方が行った副反応対策」を可能な限りそのままお伝えするため、個人の感覚や推測等に基づく発言もそのまま掲載しています。十分ご留意の上、お読みください。
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