「弄ばないで」威嚇する母。ドン引きする私を前に年下男は冷静に【オトナ婚/第9話(ノゾミ編)】
「それが、そこで反論したり、怒ったりすることなく、やんわりと母をいなしてくれたんですよね。『年下ですけど、それが何か問題ですかね〜?』とか、『んー、両親にはまだ特に伝えてませんけど』という風に。
私が彼の立場だったら絶対ムカついていると思うんですよ、彼女の親とはいえ、初対面であれだけガンガン言われたらいい気持ちはしないはず。だけど、彼は持ち前のおっとりさで、特に言い返すこともなく、でも虚勢を張ることもなく、すごく自然体で接してくれて。
さらに、母と別れた直後、ちょうど夕暮れだったんですが、空を見ながら『夕日がきれいだね〜』って私に言ったんです。
これが、もう決め手でしたね。『こんな人は他にいない! 絶対手放しちゃダメだ』って思ったんです」
いいエピソードです!(涙)
ノゾミさんのお母様を悪く言わず、すぐに切り替えて「夕日がきれいだね」なんて。旦那様の優しさと人柄の良さがあふれ出ています!
誕生日旅行で逆プロポーズ
それからお二人は結婚に至るわけですよね?
「はい。私の43歳の誕生日に旅行に行ったんです。その時に彼から『プレゼントは何がいい?』と聞かれたので『あなたとの間に双子が欲しい』と言ったんです。それが、私からの逆プロポーズでしたね」
双子、というと?
「私は跡取り娘なんですが、実は彼も跡取り息子なんです。なので、お互いの家に一人ずつ跡継ぎとなる赤ちゃんが産めたら、という意味で『双子ができるといいね』と」
あれ、じゃあ、ノゾミさんの条件だった「婿養子に入ってくれる人」というのは叶わなかったんですか?
▶【おさらい】ノゾミさんが結婚相手に望む条件はこちら!
>>常にセフレがいた、日替わりでできるほど。結婚にメリットなんてないと思っていたあの頃【オトナ婚/第9話】
「そうなんです(笑)。付き合ったあとに知ったんですが、彼の家の方が私の家よりさらに上をいく由緒正しき家で。これはとても『養子に来てくれ』と言えないな、と」
条件を全然クリアしてないじゃないですか!(笑)本当に人生はわかりませんね。
「本当ですね。で、旅行から帰ってきて、彼の家にご挨拶に行って、その4日後に両家の顔合わせをして、さらにその4日後に入籍しました」
はやっ!
「私の母親が『そうとなったら、彼の気が変わらないうちに1日でも早く入籍させないと』と思ったみたいで(笑)」
ユニークなお母さんですね。それからは幸せに暮らしていますか?
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