40代女性の入院保険加入率は?意外な盲点をカバーする損保の話

家計の見直しでまずメスを入れるのが「保険」という人が多いようです。保険というとまず思い浮かべるのが死亡や入院・ガンなどの「生命保険」ですが、意外と知られていないのが「損害保険」。趣味の多い女性「シュミジョ」は特に注目したい保険というカタチのお守りについてご紹介しましょう。

 

入院保険の加入率は?

「40代独身女性」の場合、保険と言えば死亡時にでる保険より、医療保険がメインでしょう。

生命保険文化センターの「生活保障調査」によると、女性全体の入院保険加入率はなんと74.1%。そのうち40代は実に80.5%!

8割以上が病気やケガでの入院を心配して保険を準備しているのです。

ところが、FP業務をしていると「ケガをしてしまい、通院が大変。なのに、自分の保険が支払われず困った」というご相談が結構あるのです。

実は、8割もの人が入っている入院保険は、入院して初めて保険金がもらえるものがほとんど。通院のみでは保険金はだしてもらえません。ケガの場合は、CTやレントゲンなど画像検査を伴うことが多く病院代の負担が大きいものです。

では、そのような場合、自分を守る保険はあるのでしょうか?

 

「シュミジョ」に潜んだ身の回りのリスク

 

イキイキと趣味をもって暮らす女性「シュミジョ」は思いがけないトラブルで困ってしまうこともあります。その一人と言える筆者の事例をご紹介しましょう。

 

①スカッシュで壁に激突し靭帯損傷

ヒジの靭帯を痛め手首からヒジまで二週間固定することに。「傷害保険」で通院回数分の保険金を受け取りました。この時は日額2000円の通院でギプス固定期間中は毎日通院したことになるので14日分である2万8000円の保険金を受け取りました。ケガで病院にいくとレントゲンを撮ったりして医療費が結構かかりますので助かりました。

 

②バドミントンのラケットを折ってしまった

細く繊細なバドミントンラケットは意外と高価で2万円前後のものも。ラリー中、ペアの人のラケットとぶつかって自分のラケットが折れてしまいました。その時「携行品特約」という保険に入っていたので自己負担3000円を引いた1万7000円の保険金を受取り無事新しいラケットを買うことができました。

 

③スカッシュの相手の歯を折ってしまった

練習中に振り下ろしたラケットが相手にぶつかり歯が折れてしまいました。幸い出血もなく歯がパーンと折れたので病院の特殊な接着剤つけて治ったとのことでしたが保険で治療費8600円を相手に振り込んでもらいました。こちらは「個人賠償特約」の保障です。

 

 

用意すべき損害保険とは

このように日常に潜む危険へのお守りになるのが「損害保険」です。①の傷害保険はそれのみで加入できますが、②③は「特約」ですので単独では加入できず、メインになる自動車保険や火災保険・傷害保険にセットして加入します。趣味があるとその分日常のリスクもおおくなりがちです。生命保険だけでなく自分をとりまく生活にどんな心配があるのかをイメージして自分に必要な「お守り」を準備していきましょう。

 

稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFPR)、心理カウンセラー 大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。

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