朝昼スキマ時間30秒の肩甲骨ストレッチで「見た目おばさん」ストップ!

先日、同世代の友人と話していて、「何歳から、おばさんと呼ばれて然るべきか?」という話題になりました。

若くても、子供がいる人は「おばさん」「おばちゃん」と呼ばれる(あるいは自称する)ことにあまり抵抗がなかったり、独身の人ほど、いくら年齢を重ねても「おばさん」という言葉に抗ってしまったり、ということもあるかもしれませんが……。

実年齢や子供の有無にかかわらず、見た目がどうにも「おばさん」っぽい人、あなたの身近にもいませんか?

 

“おばさん”とは何ぞや?

「おばさん」という言葉から、その立ち姿・歩き姿や雰囲気を直感で思い浮かべてみてください。

しまりのない体形、ムスッとした無表情、首が突き出た猫背、地面をドスドスと踏んづけるような歩き方、両膝が開いた座り方…… いろいろあるかとは思いますが、少なくとも「颯爽とした美人」とは対極にあるような、野暮ったいイメージが浮かんだのではないでしょうか。

以前の記事、『体形ブス脱却の3秒マジック』(基本編応用編)でもお話ししましたが、「太っている」ことと「太って見える」こと、あるいは「老けている」ことと「老けて見える」ことはまったく別次元の話。

おばさんに見える、若く見える、格好良く(格好悪く)見える……という部分に大きく影響するのは、やはり姿勢です。

 

年齢性別問わず、多くの人が悩まされる肩こりの原因は、肩甲骨の周りの筋肉がこり固まって動きが鈍くなることが原因ですが、逆に言えば、肩甲骨を正しい位置にリセットしてしなやかに動くようにすれば、つらい肩こりも「見た目おばさん」も解消できるわけです。

そのコツは、誰でもやる「背伸び」!

 

肩甲骨が広がると「おばさん」になる!

体が疲れてくると、どうしても姿勢が崩れてくるもの。

肩甲骨の間隔が広く開いてしまったことで、上半身が全体的に前かがみになり、猫背のバランスをとろうと首が前に突き出て、両膝がパカンと離れて……。

これがまさに「見た目おばさん」の集大成。体が幅広く、実際よりもずんぐりして見えるのは、立っていてもほぼ同じです。

肩甲骨の間隔が狭く、くっきり浮き出た背中は美しいですが、ここが広がった状態が続くと、背中全体がむっちりと野暮ったく見えます。

そればかりでなく、肩甲骨が肩こりに埋もれたような状態で固まってしまい、自覚症状もさらにつらくなりますし、内臓が全体的に下垂して便秘がちになり、ポッコリお腹の「おばさん体形」にもつながってしまうのです。

ストップをかけるには、この状態を逆にすること。

その具体的な方法とは?

 

背伸びにプラスアルファ!カンタン30秒ストレッチ

1)

両手を頭の後ろで組み、斜め上を見るように顔を上げて、肘を思いきり開きましょう

ただ「顔を上げよう」とするだけでは、首や肩のコリにつられてうまく上がらず、あごを突き出しただけになりがちですが、両肘を大きく開くことで、首が後ろに倒れやすくなります。

そのままゆっくり呼吸しながら10秒キープ、というのを3回くり返します。

また、コリのひどい人の中には偏頭痛に悩まされる人も多いですが、押さえる手の位置を頸椎の上のほう(=後頭部と首の境目あたり)にすると首周りの血行がよくなり、偏頭痛も解消しやすくなるので、おすすめです!

2)

背伸びをするように両手を頭上へまっすぐ上げて、指を組みます。

次に、上半身を右へ倒して、左の脇腹をできるだけ伸ばしましょう。

深呼吸しながら10秒キープしたら、今度は体を左へ倒して、右の脇腹をしっかり伸ばします。

組んだ両手を上げることで、広がった肩甲骨の間隔がキュッと狭まり、猫背に押されて下がった内臓も正しい位置に引っぱり上げられて、お腹周りもスッキリしやすくなります。

このストレッチは、左右のコリに差があると、同じことをしているつもりでも左右アンバランスなまま、ということになってしまうので、最初はできれば鏡を見ながらやってみるのをおすすめします。

右はここまで倒れるのに、左はほとんど動いていない!などと気づいてびっくりするかも……。

3)

両腕を自然にストンと下ろし、手のひらを体の前に向け、そこからさらに外側へ回転させてから、空気をかき回すようにぐるぐると円を描きましょう。

手が体の後ろ側に回った時に、肩甲骨が近寄って、間隔が狭まっていることをしっかり意識するのがコツです。

これも呼吸を止めないように、ゆっくり深呼吸をくり返しながら、10秒×3回!

 

仕事にせよ家事にせよ、パソコンやスマホの操作にせよ、日常のいろいろな場面で、腕は体の前にあることがほとんどです。

つまり、意識的に逆方向に動かすケアをしなければ、人間は肩こりになるのが当たり前の生き物だとか。

疲れることの比喩として「あごを出す」といわれますが、あごが出れば首に負担がかかり、それを庇うように肩が上がり、猫背になり、肩甲骨が広がったまま固まり……という、まさに「見た目おばさん」一直線!

チリも積もれば何とやら、です。

仕事や家事の合間に、30秒の背伸び&深呼吸で体の歪みとコリをリセットして、見た目年齢マイナス5歳を目指しましょう!

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