転機は「写真」だった。大赤字店が一転、繁盛店になるまでの紆余曲折
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長年の夢をかなえ、輸入子ども服のショップオーナーとなった男性。繁盛のポイントは何なのでしょうか。
SHOP DATA◆ミクロアパートメント
オーナー:40代男性
発信地:福岡県
商材:インポート中心の子ども服、雑貨
ショップ開店:2011年 https://www.microapartment.jp/
国内外からセレクトしたこだわりの子ども服、雑貨、おもちゃのセレクトショップ。福岡市内に実店舗もある。
フォロワーが増える意外なタイミング
ネットショップでは、ショップオーナー自身がスタイリング、バイヤー、カメラマンなどいろいろな役をこなさなければなりません。でも、そこに楽しさもあります。
たとえば、写真の撮り方の工夫。モデルは自分の娘やお客さまのお子さんたちです。構図は「正面を向いてにっこり」ではなく、生活にとけ込んだ、自然な状態を見てもらうようにしています。その服を着て、生活している場面が想像できるような写真です。
集客のメインはInstagramです。商品の雰囲気、イメージや詳細を伝えるにはとてもよいツールです。振り返れば、最初のころは写真の撮り方もわからず、思い出すと恥ずかしくなります。カメラマンの友人にカメラの基礎を教えてもらいながら、少しずつ覚えました。Instagramでは、初期のころからプライベートの趣味を掲載することが多かったのですが、お客さまも案外楽しく見てくださっているようです。
続けているうちに気づいたのですが、日常の一部や趣味の写真をアップするときに、売る側の人物像がなんとなく見えたほうが、お客さまに親近感や共感をもってもらえて安心感にもつながることに気づきました。店頭での会話も弾みます。
セレクトショップのおもしろさ
そのブランドの服が好きなら、公式サイトで買えばいいという考え方ももちろんあります。でも、共通した世界観のブランドを複数そろえることで、公式とは違う見せ方や提案ができる。それがセレクトショップのおもしろさだと思います。
たとえば、いいものなのに売れ行きが今ひとつだった商品は、時間をおいて違うミックスコーデでそろえて見せると売れることがあります。
個人でネットショップを始めようという人は多いと思います。好きなもの、思い入れのあるもので「自分らしさ」を大切にすること、そしてお客さまの立場に立った対応をすることで、少しずつでもきっと売れていくと思います。
繁盛ポイントはここ!写真で「何を伝えるか」を考える
Instagramでは商品が生活にとけ込んだ自然な写真をアップすることが多い。
写真は好きなものをやみくもに載せるわけではなく、「そこで何を伝えるか」を大切にしています。Instagramやショップのトップページでは、直感的に「いいな」と思ってもらえるようなイメージの写真を掲載します。
逆に商品紹介ページでは、正面、後ろ、生地アップなど、商品そのものがわかりやすい写真を掲載するようにしています。
感覚的に「いいな」と思っても、詳細がわからないと購入をためらうお客さまも多いので、個別の商品ページで詳細をきちんと伝えるわけです。
次の話(12月6日夜配信)>>きっかけは、母の介護。知識ゼロからスタートした生パスタの通販
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