【40代編集部長の婚活記#279】これが彼との最後? 私の恋愛がフラレて終わる理由
久しぶりに「リアル」で会う
月が変わって、4日になった。台湾に旅立つ直前のジェントルさんと会う約束をした日。リアルに会うのは1カ月半ぶり。待ち合わせは、14時に駅前の喫茶店だ。出かける準備をしていたところに、彼からのメッセージが届く。ジェントル「引っ越し業者さんの都合で、家にいなくちゃいけなくなったの。申し訳ないのだけれど、家に来てもらってもいい?」
あら……。友達宣言をしたときにもう彼の家に行くことはないと思ったけど……まさかこんな形で行くことになるとは。
アサミ「それは仕方ないことですから! じゃ、14時にお伺いしますね」
ジェントル「ごめんなさい」
アサミ「お茶菓子買って行きますね」
会うのは「最後」かもしれない
彼の家まで歩いて約15分。近くに住むお友達同士でいるのも、明日まで。明後日からは、遠く台湾に住むお友達になってしまうんだ。
このままの「友達」関係なら、会うのはたぶんこれで最後。どうせ最後なんだから……もう、どうなってもいいじゃない。迷惑かけたって、重いって思われたって、波風立てたっていい。
いま私が思っていることは全部伝える!
会うことを約束した日から考えに考えて出した私なりの結論。言えずにいた本音を、感情を、彼にぶつける。友達という関係が壊れたっていい。もう恋人に戻れなくたっていい。私は、私に正直になると決めた。
この家に来るのも、最後
彼の家のインターホンを押す。
アサミ「こんにちは。いま着きました」
ジェントル「ありがとう。入って」
アサミ「おじゃまします」
ジェントル「外、寒かったでしょ? あ、手が冷たい!」
家に入っ早々、私の手に触れてくる彼。お友達ってそういうことあんまりしないんだけど! 海外生活が長い彼にとってはどうってことないのだろうけど、やっぱり私はドキドキしてしまう。
アサミ「転職祝い兼お引越し祝いのケーキを買ってきたの」
ジェントル「ありがとう。お茶入れるね。食器片付けちゃったから紙コップだけど」
彼の家で何度も一緒に使った食器、もう片付けられちゃってるんだ。そりゃそうよね、明日には旅立つんだもんね
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