【40代編集部長の婚活記#279】これが彼との最後? 私の恋愛がフラレて終わる理由
明日には旅立つ彼
ガランとしたリビングに置いてあるのは、ダンボールの山とソファ、テーブルだけ。
ジェントル「ダンボールだらけの部屋で申し訳ない」
アサミ「いえいえ、こちらこそ引っ越し前日なのに」
ジェントル「座って。お茶とケーキ、いただきましょう」
この家に引っ越してきたときは確か復縁したばかりの頃。一緒にダンボールから荷物を出して棚やクローゼットに片付けた。その荷物がまた、このダンボールに収められているんだ。
復縁してすぐ、引っ越してきた家
アサミ「このダンボール、全部に持っていくの?」
ジェントル「ううん。物件がなかなか決まらなかったから、ほとんどはしばらくトランクルームで保管することにした」
アサミ「まだおうちは決まってないの?」
ジェントル「先週やっと決まった。エージェントの秘書が候補の部屋を動画で送ってきてくれて。台北の中心エリアにあるコンドミニアム」
具体的な引越し先のことを聞いて改めて彼の旅立ちを実感する。
アサミ「そっか。本当に行っちゃうんだね」
ジェントル「うん。僕自身もまだ信じられないくらい」
アサミ「ホントに急すぎて」
復縁から約9カ月つきあって、お友達に戻って1カ月半。この間に、何度となく訪れた彼の家。私と彼との思い出が詰まっているこの部屋も、彼はもう引き払ってしまうんだ。私との関係と同じように。
家も、私との関係も「さようなら」
アサミ「明日の飛行機は、何時ごろの便なの?」
ジェントル「16時ごろに羽田発。午前中に家の鍵を返して羽田に向かう」
アサミ「お見送りしようかな」
ジェントル「ダメ。それに月曜だからお仕事でしょ」
アサミ「はい。仕事の予定が詰まっているから無理でした」
昔のドラマにあったみたいに旅立つ彼を空港で見送ってみたい気持ちもあったけれど、現実はそんなことはできないのよね。ましてや恋人でもないんだし。
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