30代、副業月収20万円の女性がたどり着いた「意外な仕事探しのコツ」とは
東京在住のH.Oさん(30代女性・マーケター)は、30代で副業をはじめ、3年目にして月額20-25万を副業で稼ぐようになったという。彼女がしているのは、本業であるマーケティングのキャリアを生かし、週に10時間〜20時間程度、他企業のマーケティング業務を支援する副業だ。
副業を始めたきっかけは、海外旅行が好きで、ゆくゆくは居住地に縛られない働き方のできるフリーランスになりたかったから、「まずは、会社員+副業にチャレンジしてみようと思った」という。これまで合計3社で副業を経験してきたというH.Oさんに、副業をうまく軌道に乗せるコツについて聞いてみました。
副業はそれまでのキャリアを生かすべし。でも、相性はある
──これから副業をはじめる方は、どんなところに気をつけて探したら良いでしょうか?
副業ではまったく未経験なことをやるのではなく、自分のそれまでのキャリアを生かした親和性のある仕事、もしくはレバレッジのかけられる場所を選ぶことが大切です。あとは、少なくはない時間を使うことになるので、自分が楽しさを見つけられるかを重視して選ぶことも必要です。私の場合は、マーケティングという職業柄、事業やサービスを世の中に広めていくことが仕事なので、そのサービスを面白い、世の中に広めたいと思えて、そこにワクワクを感じられる副業先を選ぶようにしています。
──H.Oさんは3社で副業をされてきたそうですが、働きやすいと感じた会社はどんな会社だったのでしょうか?
主に関わることになる方とのコミュニケーションの相性がよい会社ですね。一年半前くらいからお付き合いを続けている会社が一番働きやすいと思っている副業先で、社員として転職のお誘いをいただいたことがあるくらいです。そのお話は、お断りしてしまったのですが、その後も「また気持ちが変わったら、いつでも!」といっていただいています。相性は、頑張って良くしていける部分もありますが、元からの人間同士の部分というのもやはりあると思うので、面談の際は、一緒に働くことになる方とのフィーリングは、大事にした方がいいと思います。物事の伝え方や考え方だったり、ちょっとした瞬間の相互理解のしやすさなどですね。
まず、高いチャレンジがしたいか、穏やかに続けたいのかを考える
また、純粋な「働きやすさ」で言えば、私は穏やかな企業の方が、自分のペースでゆったりとお付き合いすることができると思います。そういうよさと、成長できる副業というのはまた違うと思っています。自分が副業に求めているものが、キャリアの開拓や挑戦なのか、それとも経験を生かして穏やかに続けられることを探したいのか、答えを持って副業の面談にのぞむことをお勧めします。見るべき点も全然違ってきますので。
──どちらのタイプの副業先か見極めるためには、どこを見たら良いのでしょう?
働いてみるまでわからないことも多いですが、面接の段階で、事業の展望や計画を明確に語られる、テキパキしていらっしゃる方が出てくる場合は、成長できる、求められるものが大きい会社である傾向が強いように思います。また、主にコミュケーションをすることになる方に、どれだけその業務の知見がある方か、というのも大きな要素なので、そういうことでも少し察することはできると思います。でも、副業は転職よりも気軽に始められるものなので、「まずはチャンスがあったところでやってみる」でも十分だと思いますよ。
リモートでも親近感のあるコミュニケーションのコツ
──いつもリモートで副業をされているということですが、打ち解けた関係になるために、何かアドバイスはありますか?
オンラインミーティングは、基本的にカメラはオンで参加するのが鉄則です。言葉以外にも伝わる印象って大きいので、家からオンラインミーティングに参加する場合は、マスクも取った方が、表情が見えるので、いいですね。カメラがパソコンについてない場合は、後付けのものを初期投資の必要経費だと思って、買ってください(笑)。あとは、なるべくチャットのレスポンスは早く返すとか、リズム感のあるコミュニケーションを心がけています。
私にとって、副業は人生の選択肢を増やしてくれるものなんです。複数の企業で働くと、それぞれでする経験をうまく生かしあえる相乗効果があったり、違う業界にも携われて、視野が広がります。私は働くことが好きなので、副業で働く時間が増えることは、あまり気にならないですね。
ただ、際限なく働いてしまうとプライベートが削られてしまうので、頑張りすぎないよう、副業に使う時間の上限はセットしています。私の場合は月間70時間で、旅行の予定がある月などは50時間くらいにしています。
取材・文/株式会社シューマツワーカー 広報 上原里菜
副業マッチングサービスの広報・働き方分野のライターとして、パラレルキャリアを通した人生の可能性を啓蒙。月刊人事マネジメントやマイナビニュースなどの複数媒体で、働き方やプロ人材を活用した企業の課題解決法の連載を持つ。自身も複業家として活動中。
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