あんなこと言わなきゃよかった…… 後悔ばかり【ADHD女子9】

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。【ADHD女子#9】

気づいたら自分を責めている。 いつもいつも。

この人が不機嫌なのは、 私がやらかしてしまったからだ。

きっとまた不愉快なことを平気で言ってしまったに違いない。

いや待てよ。

ないしょの話だと気づかずに言いふらしたのかもしれない。

 

小さいころからしかられていた。 あきれられていた。

しょっちゅうやらかしているくせに、

立ち直りが早くて、 すぐ忘れちゃって、

だからみんな

私は何も気にしない

鈍感な子だと思っている

 

でもね、 ちょっと違うんだ。

何十年も自分という人間とつきあっているから、 気づいているの。

失敗して迷惑をかけてしまった相手の、 少し冷えたまなざし。

「変わった子だな」 と思われたときの、 微妙な距離感。

カーッとなって感情的になった私に向けられる小さな軽べつ。

あんなこと、しなきゃよかった。

あんなこと、 言わなきゃよかった。

なのに、 きょうも口から出るんだ。 言わなくていい言葉が大量に。

 

>>次へ(2/9  22:30更新)

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ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法

中島美鈴・著 meppelstatt・イラスト 主婦の友社・刊

ADHDの特性を持つことで
「生きにくさ」を感じて
苦しむ大人の女性はたくさんいます。
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