ちゃんと考えてる? 子どもがいない人生のライフプラン|おこなしさまという生き方(24)
健康や介護のことも考える時期
それから、健康な身体を維持していくことも“おこなしさま”には重要事項。入院や手術が必要になった時に、家族や身内がそばにいればいいけど、子どもがいない私たちは病気で倒れてしまうとちょっと厄介。また、子どもを産まなかった女性がかかりやすい病気のリスクもあるので、健診等で小まめにチェックしておきたい。健康でいることは、結果的にも資金の節約につながります。
さらに、自分のことだけではなく、年齢的に親の老後が気になり始める頃。私たちは老後に気にかけてくれる子どもはいないけど、親に対してのサポートは何らかの形ですることになるはず。まだまだ元気だと思っていても、いつか支援や介護が必要になる日がやってきて、場合によっては親の介護費用や援助でお金がかかることも考えられます。
“おこなしさま”は子どもがいる方に比べると、節約に対して無頓着になりやすい。そのため、これから老後のためにお金を貯めなきゃいけないと思うと気が重くなりますが、お金は自分らしく生きるための武器ともいえます。その便利な武器をうまく使って、幸せなシニアライフを手に入れたいですね。
男性よりも長生きをする女性だからこそ
定年延長した65歳から女性の平均寿命87歳まで生きるとして、約22年。また、内閣府が発表した「平成27年版高齢社会白書」では、2060年の平均寿命は男性84.19歳、女性90.93歳と予測されています。長生きすればするほど生活費等は必要になるため、あてになるお金が目減りしそうな公的年金だけでは心細い。
加えて、厚生労働省の2015年住民基本台帳に基づく調査では、100歳以上の高齢者が全国で6万人を超え、45年連続の増加。しかも、100歳以上の高齢者の割合は約87%が女性。子どもがいなければ最後は「女ひとり」で幕を閉じる確率が高いのです。
最近、髪のツヤより白髪が気になり始めてきた。笑うと目尻の小ジワが目立つようになってきた。気のせいにしたいけど、細かい文字が見づらくなったなど、老化現象が目立ち始めたら、そろそろ人生の後半に向けて準備を始めるサイン。次は“おこなしさま”に適切なライフプランについて、具体的に検討していきます。
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『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』 著者:くどうみやこ
(主婦の友社 編/1,300円+税)
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