更年期「これだけ疲れているのに眠れない」40代50代の「睡眠問題」を解決する意外な方法とは?

40〜50代になり、「最近、ぐっすり眠った感じがしない」「眠りが浅く熟睡できなくなった」などの悩みがありませんか?

日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。

更年期女性のお悩みのひとつに「不眠症」があります。不眠症のタイプのうち、ある程度眠ってもぐっすり眠れたという満足感が得られない場合を「熟眠障害」といいます。

今回は、更年期の熟眠障害を改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。

 

忙しい毎日……寝る前のスマホが唯一の趣味

尚美さん(52歳)は、最近、熟睡できないと悩んでいました。

 

「フルタイム勤務に中学生の二人の子どもの部活や塾の送迎が重なり、朝から晩まで動きっぱなしです。ぐったり疲れて0時頃に寝ますが、疲れているのに寝苦しく感じて熟睡できません」

 

朝起きるとからだが重だるく、疲れを引きずったまま、家族のお弁当をつくり、バタバタと出勤する日々という尚美さん。

 

「慌ただしい毎日のなかで、唯一の楽しみは寝る前にスマホで動画を見ることなんです。もしかしたらスマホが睡眠に悪影響しているのかもしれませんが、これだけはやめられません」

 

熟睡できず、朝が来るのが怖い!


疲れているのに熟睡できない日が続き、尚美さんは朝いつも通りに起きて活動することが、だんだんと難しくなってきました。

 

「心身ともに疲れたまま朝を迎えるのが嫌で眠りたくない、どうせ寝ても熟睡できないと思うと、夜スマホを見る時間が長くなって……そんな負のサイクルに、どっぷりとはまってしまいました」

 

そんなある日、朝、目が覚めると心がボキっと折れたのがわかったそうです。

 

「もう何もできない!」

 

涙が止まらず、布団から出ることもできない尚美さんを見て、家族は大パニックになりました。

 

「お母さんどうしたの!? 朝だよ」「弁当は?」「大丈夫!?」

 

この時初めて、ご主人やお子さんは尚美さんの不調や悩みを知ったそうです。

 

心療内科での診断結果は更年期障害


すぐに尚美さんは家族に付き添われて心療内科を受診しました。

 

「疲れているのに眠れないんです。毎日忙しくて自分を労わる時間も余裕もありません」

 

尚美さんは不眠の症状だけでなく、生活環境や悩みについても隠さずに医師に打ち明けました。

 

「更年期は女性ホルモン変化の影響で睡眠リズムが乱れやすくなります。そこに、日々の疲れやストレスが加わるとますます悪循環に陥ります。ご家族みなさんで協力して、生活習慣を改善してくださいね」

 

という説明を医師から受け、加味帰脾湯(かみきひとう)という漢方薬が処方されました。
加味帰脾湯は、気(き)や血(けつ)を補い、不眠や精神不安を改善する漢方薬です。

 

「眠る前のスマホは避けて、心にゆとりを持てる睡眠導入方法を実践するといいですね」

 

生活習慣の改善についてのアドバイスを医師からもらった尚美さん。

 

「漢方を飲み始めて、気持ちが落ち着き、だんだんとぐっすり眠れるようになってきました。今では、寝る前のスマホはやめて、軽いストレッチをするようにしています」

 

「熟睡できない」と悩むなら漢方薬を試してみて!


「できれば睡眠薬はのみたくない」
「ぐっすり眠ってすっきり起きたい」

そんな方には、不眠外来や心療内科でも使われている自然の生薬で作られた漢方薬がおすすめです。

更年期になると、女性ホルモンの減少により自律神経が不安定な状態になるため、不眠を生じやすくなります。

また、漢方医学では、ホルモンバランスの乱れ以外にも緊張やストレス、過労によるイライラや血液の不足が、眠っても熟睡感が得られない熟眠障害につながるとされています。

漢方薬はこのような心とからだ全体のバランスの乱れを整えるので、熟眠障害などの不眠症の根本改善に役立ちます。

からだの内側からやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで症状の解決と根本的な体質改善を目指せるでしょう。

<更年期の熟眠障害におすすめの漢方薬>

  • 加味逍遙散(かみしょうようさん):ホットフラッシュやイライラが気になる方に。
  • 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):神経過敏や疲れやすさ、眼精疲労が気になる方に。
  • 酸棗仁湯(さんそうにんとう):疲れやすさや精神不安が気になる方に。

漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。

うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。

どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。

漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。

相談もスマホで完結するので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。

●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/

更年期の不眠症から抜け出そう!


あなたが熟睡できないのは更年期が原因かもしれません。ひとりで悩まずに専門家に相談してみませんか?

漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、睡眠の質も改善していきましょう。

 

<この記事を書いた人>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき

漢方薬・生薬認定薬剤師  JAMHA認定ハーバルセラピスト製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
●漢方女子:https://www.facebook.com/kampojoshi/

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