酒の席で潰れないのもキャリアのうち?禅住職の知恵

新入社員も入ってきて、歓迎会などもあったことでしょう。
そんな席でのふるまいが、人となりを判断するチャンスとして見られるのは常識のようです。
お酒の席での失敗は、人間関係に大きな影響を与えがちですよね。では、どう心得ておけばいいのでしょう。住職の知恵をお伝えします。

「酒での失敗」には2つのタイプがある

酒の席での失敗には、大きく分けて2つのタイプがあると私は思います。
ひとつは、酔っ払って自分が大きくなり、暴言や暴力、人が変わったようになるタイプ。時に上司に絡んだり、部下を怒鳴り飛ばしたりするようなケースです。
もうひとつは、眠くなって動けなくなって下がゆるくなったり、その場から運び出すのも大変になるタイプ。
失敗したのが自分自身か、部下かによって、問題は分かれます。

部下の失敗に直面したら

人物評価として、暴力的になるタイプは、いざという時に裏切る傾向があるようです。酒席の状況を覚えておらず、常に表現すべき、不満を抱えてると言うことです。
そう考えてみると、思い当たる節があるものです。
もうひとつの、動けなくなるタイプは、覚えてないのは一緒かもしれませんが、動けなくなる寸前までは、皆に迷惑をかけないように、楽しく振舞っているので、不満は抱いておらず、その直後に潰れてしまうのです。
同じ失敗でも、この手の人は、迷惑をかけたと思っているので、かえって仲間の絆は強くなります。このタイプの人は、いざとなっても裏切ることが少ないと言われています。
できれば、裏切らない人たちと仕事をしたいと思うのが人情でしょうね。

自分が失敗するかもしれない場合は

自分に置き換えれば、とにかく失敗は避けねばなりません。
寺では、戒律ではお酒を飲んではいけません。ですから、呼ばれてお酒を頂くときでもさりげなく水を飲んでるようでなくてはならないと個人的には思っています。それができないなら、お酒を断るべきです。
企業では、情報の漏洩という意味でもお酒を飲んでの失態は避けねばなりません。それを嫌って、酒席を断り続ければ、信用置けない相手と思われるかもしれないので、酒の強い男性と一緒に行くのがよいでしょう。

海外での酒席の常識って?

この先、グローバル化すると、「お酒を飲まない方がスマート」という感覚も通用しないかもしれません。その都度注意が必要です。
私の知りあいに、中国に進出した日本の造船会社で幹部社員をつとめる中国人がいます。日本に留学した経験のある女性で、実に酒席の仕切りが上手です。
独特のペースで周囲に酒を注ぎ、「自分はもう沢山頂いてますから」と、決して注がれ続けるということがないのです。
中国の酒席は、立ち上がって注ぎにいくことは、相当酔っ払ってから行われる印象があります。◯◯さん乾杯と言われると自分で注いで、一緒に空にするのです。
遠い席の人の場合は、テーブルにコツンとします。何と言っても、盃を一緒に空にすることが重要なのです。
一方、日本では、酒を注ぎ合うことで、一定の親睦が計れます。
この二つの文化から、彼女は自分は注ぐ方に回って、お客さん同士、または会社関係者を乾杯させるという処世術を身につけたように思われます。
もうひとつのコツは、テンションを高く保って、もう十分頂きましたと嫌味なく連呼することです。嫌そうな顔して、もう十分頂きましたと言ったら、本当はもっと飲めるんだろうとなりがちです。
酒席が信頼のバロメーターという国は意外と多いもので、人を見るための酒席というのもあり、見られているという意識も必要なのです。
お酒との付き合いも自分のキャリアの内ということですね。

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