「仕事で自腹を切る」ことが悪であるこれだけの理由

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若き日に会社に尽くして、地位を上り詰めた人は、危ない、という話があります。

 

会社に入社し、自分の時間も会社に捧げて、時には自腹を切ってでも成績を上げようと必死に働く人。

 

そのような人は、会社にとっては、大変頼もしい存在であり、全てを任せて間違いないと思いがちです。

 

皆さんの周りにもいることでしょう。

 

実はそこに大きな落とし穴が待っているのです。今日は「貸し借り」のお話しです。

 

貸しを取り返そうとする人たち

 

こういう人は、自分が任される立場になると、今まで自分が会社に奉仕してきた、金銭的な貸しを取り戻そうと考えることがあるというのです。

 

実際に、横領事件では、真面目で勤勉な人ほど、その魔に手を染めてしまうという傾向があります。

 

それまでの真面目な勤務態度からは想像もできない、まさかと思うようなことが起きるものです。

 

「若い時に、会社のために小遣いから結構使っていたんだから。誰もチェックしないし少しくらいいいか」という入り口に立ってしまうということです。

 

小さいことでもギブアンドテイクに

 

人間関係でも、貸し借りというのは、心理的に影響を及ぼすものです。

 

例えば、食事やお酒の席で奢られてばかりいると、相手に「いいえ」と言いづらくなってしまうこともあるでしょう。

 

そういった場合は、自分のできる範囲でお返しすることが大切です。

 

数万円奢ってもらったのに、自分が数千円しか出せなくてもかまいません。お返しに食事に誘うといいでしょう。

 

もし会社同士の関係であれば、会社で出せるだけでいいのでお礼をするということです。

 

この時に、無理して自分のお金で、自分が負担になる程、お返しをしてはいけません。かえって自分が貸しを作ったと勘違いを起こしてしまうのです。

 

「してやった、やってやったで地獄行き」

 

私が学生の頃、バイト先の店長は、いかに自分が僻地で頑張ってきたか、家庭も犠牲にして会社のためにやってきたかを愚痴る人でした。年齢もまわりの人よりは上で、よく任されている人だったと思います。

 

そんな店長が、あるとき売上金を持って店から姿を消してしまったのです。

数日が経って、夜中家に帰ってきたところを会社の人に捕まったそうです。

その店長のケースでは、過去の貢献を考慮して刑事事件にはならなかったようです。しかし、この背後にあるのは「貸しを取り返す」精神です。

 

どうしても人間なので、何かしてあげたら、その思いは簡単には消えないでしょう。いつまでも、あれをしてあげた、これをしてあげたと考えがちです。

 

そんな時は、「してやった、やってやったで地獄行き」。とつぶやいてみましょう。「してやった」「やってやった」という気持ちは地獄につながっているのです。

 

そうすると、何かしてあげても、こだわらなくなります。

 

先ほどの例のように、自分がお返しを受け取る立場だったら、その内容が少なかったとしても、感謝できることがあればよしとすることです。

 

そして、少しでも他人や会社のためにできることがあったら、それだけで自分に良いことが身についたと考え、それ以上何かを恩着せがましくは思わないこと。これが管理職になった時に不正なく自由に生きるコツかもしれませんね。

 

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松本隆行

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