いいにくいことをハッキリ言っても、好かれる方法【できるオンナの仕事術】

仕事をしていると、たびたび出てくる、部下を注意しなければならないシーン。内容が何であれ、人を叱るのって気が重いものです。

相手がムッとするかもしれない……、逆ギレされたらどうしよう……、それ以降の関係がギクシャクするのも困る……、

いろいろ考えた挙句、言葉を飲み込んでしまう、なんてこともあるかもしれません。

でも、それではいけません! 部下の成長のためにも、業績のためにも、言うべきことはキチンと言うのが、上司としてのあるべき姿。

 

オトナのモノ言いで、相手の心をひらく

そのユーモラスかつ温かな語り口で世界中に多くのファンを持つ、”世界的瞑想の師”アーチャン・ブラーム氏。オーストラリア在住の僧侶である彼は、著書の中でこうアドバイスしています。

「誰かを叱るときは、まず、ほめることです。正直に長所をほめること。自分が相手を重視していること、認めていることを伝えるためです」

こちらが注目していることがわかれば、相手はこちらの言い分に耳を貸すようになると説きます。

「そのあとに相手を批判するのです。ただし、やんわりと」

そうすれば、叱責の言葉も相手の「開かれた耳」にすんなりと入っていくと言います。

「そして最後に、もう一度、相手をほめるのです」

今度は、自分が相手を拒否しているわけではないことを強調するためです。

 

たとえば、こんな感じでしょうか。

〈上司A子から部下B子へ〉

「最近、電話の対応がすごく上手になったね。声が明るく、落ち着いていて聞き取りやすいよ」

ほめられたB子はにっこりするでしょう。そうしたら、こう続けるのです。

「でも、話が終わったあと、すぐにガチャンと切るのは、相手の方に良くない印象が残るんじゃない? 電話をかけてきた人にとっては、あなたの対応が会社のイメージを決める大きな要素になるから気をつけてね」

ハッとするB子。すかさず最後にこう締めくくりましょう。

「あなたはもともと気配りのできる人だから、それくらい簡単だよね」

 

その気にさせる「サンドイッチ方式」

ブラーム氏は続けます。

「以上の方法を使えば、相手は批判を受け入れてくれます。『けなされた』と感じることもありません」。

指摘すべきことをキチンと指摘したあなたも、後味の悪い思いをしなくてすみます。

たとえて言うならば、やわらかなパンを用意し、その上にピリッと辛いマスタードを塗り、最後にまたやわらかなパンをのせるようなもの。ブラーム氏は、これを「サンドイッチ方式」と呼んでいます。

いきなり欠点を指摘するのは、突然、相手の口にマスタードだけを突っ込むようなもの。相手も自分を守ろうと意固地になり、言い訳したり、反抗したり、心を閉ざしたり……、素直にこちらの言うことを聞いてくれる可能性はほぼゼロです。

対して、サンドイッチ方式を用いれば口当たりがソフトになって、「言われてみれば、確かにそうだなぁ」とすんなり納得してくれる可能性が高まります。欠点を指摘されたB子は、あなたを恨むどころか、感謝の念すら抱いてくれるかもしれません。

つまり、これは「できるオンナ」のモノの言い方。感情に流されるのではなく、相手の心理を読んで、こちらの伝えたいことをきちんと届ける戦略です。きちんと伝わった結果、相手が言うことを聞いてくれるのですから、万事めでたし。

「仏教なんて抹香臭くて自分には関係ない」と思っている人も多いはず。でも、意外にも仕事に役立つ視点を学ぶことができるんです。知らない間に凝り固まった思考のクセをほぐし、大局的なモノの見方を教えてくれる仏教の教え。日頃のモヤモヤや不安や悩みや怒りがスーッと解決するヒントが見つかることも。

ちょっとしたことにいちいちイライラしたり、落ち込んだりせず、いつも安定した心で仕事をこなす、これこそ仕事のできるオンナ。

今、注目の「マインドフルネス」は、瞑想からヒントを得て考案されたものです。集中力を高めるトレーニングとして、欧米のエリートビジネスマンたちに圧倒的な支持を得ていますが、この本は、いわば「読むマインドフルネス」。

”世界的瞑想の師”から、ひそかに成功の秘訣を学びませんか?

 

人生の視点を変えるレッスン

バナナを逆からむいてみたら

アーチャン・ブラーム 著  畔上 司 訳 主婦の友社刊 1,200円+税

 

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