34歳で予期せぬ早発閉経。もし治療で生理が再開しなかったら、このまま子どもが産めないことが確定してしまう【100人の更年期#90】前編

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

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【100人の更年期#90】前編

 

アユミさん 43歳

32歳から更年期のような症状に悩まされ、34歳で閉経。現在はホルモン補充療法をしながらパラレルキャリアを構築中。

 

32歳、顔の火照りと滝のような汗、就寝中のかゆみが始まった。「陰部をかきむしって手が血だらけ」

はじめまして。現在43歳のアユミです。私が更年期のような症状を感じ始めたのは32歳で、保育士として働いていた保育園を辞めた直後でした。保育士の仕事は多忙を極め、早朝4時に出勤して深夜12時に帰宅する日もよくありました。退職して激務から解放され、体は楽になったはずなのに、今まで感じたことがない体の異変が現れ始めたんです。

 

最初は、顔の火照りでした。顔がカーッと熱くなる感じを覚えるようになって、そのうち体に、尋常でない量の汗をかくようになりました。激務から解放されて代謝がよくなったのかなとも思いましたが、もともと汗かきではない私にしては異常な滝汗。当時、転職活動のかたわら住宅展示場で受付のアルバイトをしていたのですが、仕事中にも大量の汗をかくようになったので、「やっぱり何かおかしい」と思い始めました。

 

その後、就寝中にも異変が起き始めました。体中を虫が這うようにムズムズしたり、陰部が痒くなって寝ている間にかきむしってしまい、朝起きたら手が血だらけになっていたりする日が続きました。

 

 

34歳でついに閉経。ホルモンを投与する療法を始めたが、生理は再開しなかった

陰部の痒みは毎晩続き、満足に眠れず、不眠状態になりました。同時に生理がどんどん重くなり、34歳になったころ、ついに生理が止まってしまいました。最期の生理から半年ほど経った時点で閉経を疑い病院へ行ったところ、「早発閉経(早発卵巣不全)」だとわかりました。早発閉経とは、40歳未満で卵巣機能が低下して、生理が3ヶ月以上無い状態を指します。

 

閉経すると女性ホルモンの分泌量が減っていき、骨密度などに心配が出てくることから、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンを補う、カウフマン療法を始めました。カウフマン療法とは無排卵や無月経などの排卵障害を対象とした治療法で、28日を一周期として、月経3日目からエストロゲンを、15日目からプラスしてプロゲステロンも補充し、24日目に両方を飲み終わると数日後に自然な月経が起きるというものです。

 

カウフマン療法によって、もしかすると生理が再開するかもしれない、再開すれば子どもを産むチャンスが戻ってくるかもしれないと淡い期待をしました。ですが、血液検査のホルモン値は一時的に回復したものの、しばらく休薬すると数値は閉経状態に戻ってしまい、最終的に閉経と診断されました。

 

閉経したので、私は34歳にして子どもを産めなくなったことが確定しました。同世代の女性が次々と結婚したり妊娠したりする姿を見て「私も結婚したいなぁ」と憧れる一方で、「子どもを産めない私でも結婚できるのかな」という、あきらめの感情もどこかにありました。

 

ただ、ホルモン補充を始めてから前ほど疲れなくなったように感じる点は、よかったです。他に、肌が乾燥しにくくなった感じもあります。もしかすると、陰部の痒みも乾燥からきていたかもしれないと、いまは思います。とはいえ、陰部の痒みはホルモン補充で治まることはなかったのですが。市販のデリケートゾーン用保湿クリームを使ったらすぐに治まり、ぐっすり眠れるようになりました。

 

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