更年期世代も「隠れ我慢」してますよね。ツムラの#OneMoreChoice 研修をみんなで受けたら、世界の見え方が変わった!
こんにちは、オトナサローネ編集部井一です。今週は研修を受けたよ!というお話です。
【連載・更年期50代のアフタヌーンエイジ日記・】♯32
「隠れ我慢」と言われてピンとくること、何がありますか?
たとえば生理時の不調、「生理痛で休みます」とは言い出しにくい。言い出しにくいから「我慢」してしまうし、そもそも我慢していることに気付いていないケースすらありますよね。
私たち更年期世代も「更年期なので休みます」とは言い出しにくい、ですからオトナサローネの更年期コモン化啓発「アフタヌーンエイジプロジェクト」は「休むと言い出せる日本へ」を目標の一つにしています。(ちなみに、もう一つの目標は、更年期症状の婦人科でのカウンセリングに保険点数つけて!です)
ごめんなさい、ご紹介のはずがつい自分語りをしてしまった。今回の主題は「隠れ我慢」です。
この「隠れ我慢」という言葉は、漢方薬メーカーのツムラが取り組む、「心身の不調に伴う社会課題解決」を目指した#OneMoreChoice プロジェクトのキーワード。アウトリーチには「企業研修」というメニューも! このたび主婦の友社も有志で受講してみたのですが、とってもいろいろな気づきに満ち溢れていたので報告させてください。
研修ではありますが、動画やチェックリストで「楽しく」進んでいきます!
#OneMoreChoice プロジェクトとは、誰もが「隠れ我慢」をしなくていい社会へとつなげるため、ツムラが2021年から始めたプロジェクト。そのエッセンスを詰め込んだのがこの研修です。
そもそもその、「隠れ我慢」とは何なのか?
研修はプロジェクターでの資料投影を見ながら進むのですが、冒頭、ツムラ社内の健康調査で「隠れ我慢」にまつわる驚愕の事実が説明されました。
女性のほうが不調を我慢していることが多く、体調不良に対して「我慢する、何もしない」という人が多数派。ここまでは「そうかもしれないな」と感じる内容でしたが、次。驚くことにツムラ社員であっても、OTC薬の利用や病院の受診も少ないという結果が投影され、ここでざわめく主婦の友社社員。
そうなんだ? あのツムラでも「何もしていない」人がいるんだ? 言い方は何ですが、この序盤でかなり安心してしまいました。
では、なぜ私たちは我慢をしてしまうのか。
集計の上位に挙がった「周りに影響を与えないようにと我慢している」「まだ病気ではない、乗り切れるという気持ちも持っている」を見て、無言で広がる「……(わかる)」という空気。
要するに、こうした全般が「隠れ我慢」なのですね。
大盛り上がりの「隠れ我慢チェッカー」、みなさんも試してみて…?
続いて、ものすごく!盛り上がったのが冒頭で行う「隠れ我慢チェッカー」です。一人ずつネット上のチェッカーの設問に答えると、5種類から自分のタイプが選ばれ、隠れ我慢レベルも判定されるというもの。
上図は私、井一の結果なのですが、左下の「隠れ我慢チャート」がかなり「なるほど!」でした。というのも、私はHRT(ホルモン補充療法)を受けているため物理的な不調がとっても少ないのですが、それが如実にチャートに出ているのです。
今回のメンバー内では「頑張り屋さんタイプ」がいちばん多く、続いて「気遣いさんタイプ」という結果でした。小さな会社ですのである程度お互いのことを知っており、結果をお互い見せ合うと「わかる!」または「うそでしょ?」「実はそうだったんだ?」という声が上がります。
ここで、心理カウンセラーの下園壮太先生からのビデオレクチャーが。陸上自衛隊初の心理教官として著書も多数お持ちの先生です。
要約すると、我慢には「効く我慢」と「効かない我慢」があり、「効く我慢」は乗り越えると自信とストレス耐性がついて成長につながるものの、「効かない我慢」は心身が疲弊していき、いずれ体調を崩したりメンタルを崩す危険が。まずは疲労のケアが必要、という内容でした。
驚愕!女性は「7」男性は「8」の倍数で身体の節目を迎えていく。女性49歳、男性48歳
続いて、かしわの葉レディースクリニック 岡村麻子先生から、女性のライフステージとホルモンのビデオレクチャーです。
女性ホルモンは20代にピークを迎えて減少していきます。特にエストロゲンが減少する更年期以降は骨粗しょう症、悪玉コレステロール増加が起きるのはご存じの通りですが、実は!
中国医学の三大古典のひとつ『黄帝内経(こうていだいけい)』によると、女性は7の倍数、男性は8の倍数で節目を迎え、体に変化が起きるのだそうです!
女性なら14歳で月経がはじまり、28歳で女性として身体がもっとも充実しピークを迎え、35歳で容姿の衰えがあらわれ、49歳で閉経。
いっぽうの男性は16歳で精通し、32歳がもっとも男性として身体が充実。40歳で衰えが始まり、48歳で白髪が目立ち疲れが取れなくなる。56歳では生殖機能が衰え全体の老化が始まっていく。それ以降は睡眠の不調などが起きていきます。
こうした自分の人生に起きる変化をもとにライフプランを考え、自分と向き合い、心身の訴えに耳を傾けることで「隠れ我慢」以外の選択肢が生まれていくというご説明に、一同「ナルホド」と納得。
ここでお互いのライフプランについてざっくりとした感想を話し合ってみると、「大変なイベントは固まりそうだ」ということも見えてきました。たとえば更年期+子どもの思春期+親の介護なんて、ばたばたと起きますよね。
私たちの世代がなんとなく知っていたことも、20代にとっては初耳ですし、40代半ばの女性からは「更年期以降の健康の変化がいまひとつ、何が起きるか明確にはわからず、ぼんやりしている」との感想も。そうだよね、私も突入しないと明確には「何が起きるか」わからなかった。今でもいまひとつ先のことはわかってないもの。
私たちにはどんな「もうひとつのチョイス」があるだろう。考えてみると…?
このあともビデオレクチャーやワークショップが続くのですが、後半でとっても印象に残った言葉がありました。
「大丈夫?という問いかけには『大丈夫です』という答えしか戻ってこない、と言われます」。
なるほど、その通り、私も聞かれたら大丈夫って言っちゃう。じゃあ、どんな問いかけなら具体的に助けてと言えるかな…? 「なんだか元気がないけれどどうしたの?」、あるいは「いまなにか、してほしいことがあると思うけれど、教えてもらっていい?」というような感じでしょうか。このあたりは自分でもじっくり考えてみたいこと。
そして、これらの研修を踏まえて、同じチームのみんなが最後に至った「私にとっての#OneMoreChoice」を発表する流れに。
「私は頑張り屋タイプだけど、弱音も吐くので、もしかして他の人も同じように弱音を吐きたいのかなと、気をつかいたいなと思いました」
「心配と書いてこころくばりなので、ちゃんと周囲に対して心を配ろうと」
「親しい人相手でなければなかなか辛いとは口にできない、というのは気づきでした。大丈夫以外の言葉も必要ですよね」
「私はめんどくさい、我慢したほうが早いって思っちゃうので、とりあえず頑張るのではなく、ケアについてはめんどくさいと思わないようにと思いました」
自分の我慢に向き合い、対処法を知る。自分と他者の違いを受け入れ、思いやりあう。こうしたことの積み重ねで「隠れ我慢」をすることなく、みんなが自分なりの#OneMoreChoiceを持って日々の生活を送れる社会になっていくのだと感じました。
#OneMoreChoice プロジェクトサイト https://www.tsumura.co.jp/onemorechoice/
#OneMoreChoice 研修の概要 https://www.tsumura.co.jp/onemorechoice/learning/
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