
40代50代女性が出会い系サイトを使う背景にきっとある「うちもだよ」と肩を叩き合いたいこんな理由
ハルミさんは生まれたときから九州在住の、現在53歳。ときおり博多弁が混ざるのも、陽気な印象を後押ししている。同郷の夫との結婚生活は、今年で26年になる。長男はすでに社会人となって大阪でひとり暮らし。現在は、夫と大学生の次男との3人暮らしだ。
そんな彼女が出会い系サイトを利用するまでを聞いた『40代、このままセックスレスでは生き甲斐もない。思い切って登録した「出会い系サイト」の体験一部始終』に続く後編。
【40代、50代の性のリアル】#27後編
独占欲の強い男性が「やらかした」驚きの事件とは?まさかそんなことがあるなんて
「女性がしてほしいことを、さらっとしてくれるタイプです。少女漫画でも読んで勉強でもしてるのかな、ってぐらいに。ベッドでもそれは大いに発揮されていて、女性の感じるところを察知するのがすごく上手なんですよね」
ところがこの男性、自分の財布は決して開こうとしない。富裕な女性と会ってお小遣いをもらうこともある、とハルミさんは本人から聞かされた。彼とのセックスを考えるとまた会いたいという気持ちはないわけではないが、お金を払うのは気乗りしない。
「彼から『もう他の人には会わないでほしい』って言われたんです。それには適当に答えたんですが、不思議なことが起きるようになりました。彼が、常に私の位置を把握しているんです。勤め先の社屋が移転したので通勤ルートが変わったとき、すぐに『何かあったのか』と彼から連絡がきました」
ほかにも、近道と思ってラブホハルミ街を横切っている最中に連絡がきたり、息子の住む大阪に向かう新幹線の車中で「どこかに旅行?」とLINEが届いたり……。怖くないですか、と筆者が尋ねると、
「スマホにGPSのアプリか何かを入れられたのかもね。悪い男なんです、ほんと悪い。でもそれ以上に魅力的な人だったんですよね」
と、からっと笑い深刻さは感じられない。ここを超えたら本当に危ないという一線がどこにあるかは人それぞれだが、ハルミさんのなかで彼はまだそこに引っかかっていないということなのだろうか。彼との交際は5年以上に及んだ。
そんなハルミさんだったが、50歳を過ぎたころから欲求が下り坂に入ったのを感じる。
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