老けない肌には秘訣がある⁉「亜鉛」の美容効果と効果的な摂り方
亜鉛は美肌やアンチエイジングに欠かせない
亜鉛とは、免疫力の向上やたんぱく質の合成、生殖機能の維持、骨の成長などを助ける必須ミネラルの一種です。
美肌にも欠かせない栄養素で、亜鉛が不足するとターンオーバーの乱れや皮膚炎などの原因になるといわれています。
また、亜鉛は、更年期に減少する女性ホルモンの合成を助けたり、ビタミンAの抗酸化作用の活性化を促したりするため、アンチエイジングを目指す方はぜひ取り入れたい栄養素です。
亜鉛の効果的な摂取方法
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、女性(18歳以上)の亜鉛の推奨摂取量は8mg/日となっています。
以下では、サプリメントと食材から、亜鉛を効果的に摂る方法をご紹介します。
【1】サプリメントによる摂取
サプリメントは、亜鉛の推奨摂取量を簡単に補えるのがメリットです。
サプリメントを選ぶ際は、「栄養機能食品」のような表示があるものがおすすめ。
栄養機能食品は、国が定めた規格基準に適合していることを示しているため、摂取目安量が担保されています。
ただし、過剰摂取には注意しましょう。過剰摂取によって急性亜鉛中毒になると、めまいや吐き気などが起こることがあります。
さらに、過剰摂取を続けると、貧血や銅欠乏、胃の不調などさまざまな症状につながることも。
サプリメントで亜鉛を摂取するときは、パッケージに記載されている目安量を守りましょう。
【2】食材からの摂取
亜鉛を多く含む食材には、魚介類(かき・かに)や肉類(牛肉・豚レバー)、乳製品(チーズ)などがあります。
とくに、かきは、可食部100g当たりに約14mgの亜鉛が含まれており、ほかの食材よりも含有量が高いのでおすすめです。
亜鉛は、動物性たんぱく質やビタミンCといっしょに摂ると吸収率がアップします。
亜鉛を含む食材は、ビタミンCが豊富なブロッコリーやピーマン、レモン果汁などと合わせて調理しましょう。
逆に、加工食品(ハム・ソーセージ・かまぼこ)に含まれるポリリン酸ナトリウムは、亜鉛の吸収を妨げるおそれがあります。
亜鉛を十分に摂りたい方は、ポリリン酸ナトリウムの摂取量を減らしましょう。
つづきの【後編】では、若々しい肌を保つためにおすすめの漢方薬について教えていただきます。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
一般社団法人日本サプリメント協会理事長
後藤 典子(ごとう のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。
Youtubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。
2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。
●Sフードプロジェクト:https://s-food.net/
●Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w
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