痩せにくい【更年期太り】に警告! 更年期の肥満と心臓病のコワい関係
Q.更年期になるとなぜ太りやすくなるのでしょうか?
【 A 】
更年期に入って太りやすくなるなんて嫌ですよね。しかし、これにはきちんと理由があります。
更年期あたりになると、若い頃に比べて基礎代謝が落ちたり、筋肉量が減ったりします。
基礎代謝と筋肉量が低下すると、消費カロリーも低下するため、若い頃と同じような食事内容や食事量で過ごしていると脂肪がつきやすくなるのです。
加えて、女性ホルモンの減少により脂質代謝のコントロールがうまく行かなくなり、中性脂肪が増えやすくなることも、更年期になり太りやすくなる要因のひとつです。
Q.なかなか痩せられないのですが、更年期太りを放置していても大丈夫ですか?
【 A 】
肥満の人は、そうでない人にくらべて酸素や栄養分を多く運ぶ必要があり心臓への負担が大きくなります。よって、心臓の病気に発展することもあるため放置してはいけません。
また、肥満を放置し脂質や血糖値といった数値が悪くなると、メタボリックシンドロームと診断され、生活習慣病になりやすい状態になります。
病気を未然に防ぎ、いつまでも健康でいるためにも、痩せるための努力は必要です。
食事制限だけではかえって代謝を低下させる恐れがあるので、代謝を上げるための筋力トレーニングを行って代謝を上げましょう。
Q.更年期と心臓の病気に関連性はあるのでしょうか?
【 A 】
更年期は肥満になりやすいだけでなく、エストロゲンの減少により心筋梗塞や狭心症のリスクが高まります。
エストロゲンには抗酸化作用や血管の拡張作用、コレステロールの代謝にかかわる作用があるため、分泌量が少なくなると血管の老化や詰まりを起こすリスクを上げます。
気になる症状がある、肥満への対策をしたい場合はまず、かかりつけ医や婦人科に相談してくださいね。
つづき▶ 更年期の肥満対策にはどんな方法があるの? _【後編】はこちら
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師
碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
●Medical Health CH:https://www.youtube.com/channel/UC7XLi90xVGs_NnKhowC0G2w
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