パートナーが男性更年期に。男性もホルモン補充療法ができると知って救われた【100人の更年期#100】後編

昨日の会話が記憶から抜け落ちる…このままじゃ仕事でミスが起きてしまう!

49歳で始まった起き抜けのホットフラッシュや生理サイクルの乱れに加え、記憶障害を感じるようにもなりました。昨日会った人のことは覚えているのに、その人と話した内容だけ、すっぽり記憶から抜け落ちているのです。

 

このままでは仕事で絶対にミスが起きる––。そう思った私は、すぐにこの状況を上司と共有しました。受け止めてくれた上司からは、いちど病院できちんと検査したほうがいいと言われました。更年期の影響も考えられたので、以前から子宮頸部(けいぶ)異形成の経過観察でお世話になっている婦人科で診てもらいました。

 

診断の結果、記憶障害と更年期の関係性は分からないものの、ホットフラッシュや生理の乱れは、更年期による症状だろうと言われました。ホルモン値がかなり低下していたため、HRT(ホルモン補充療法/更年期の症状を改善する治療法)を開始することになりました。しかし、HRT治療は子宮筋腫を大きくする場合があるらしく、筋腫ではないものの子宮頸部(けいぶ)異形成の治療経験がある私は、様子をみながら進めていくことになりました。

 

すると、HRTを始めて数日も経たないうちに、ホットフラッシュが起きなくなったんです!さらに、記憶障害も感じなくなりました。生理不順はありますが、日常生活に支障はないのでさほど気になりません。ちなみに、以前住んでいたフランスでは、更年期障害の改善だけでなく、美しさを保つためにHRTを継続している人も多いと聞きました。こんなにいいことがあるなら、すぐに始めておけばよかったと思いました。

 

 

パートナーも更年期に。男性用のホルモン補充療法で症状が改善

実は、私が更年期の症状を感じ始めたころとほぼ同時期に、4つ年上のパートナーも更年期の症状を感じていました。いつも前向きな人が、落ち込むことが増え、朝起きるとかなりの汗をかいていることもあり、なにかおかしいと感じてネットで調べたところ、男性にも更年期があることが分かりました。男性特有の身体変化もあったため、パートナーは泌尿器科へ相談に行きました。検査の結果、やはり男性更年期の症状でした。そのとき、男性にもTRTという男性ホルモンの補充療法があると知りました。私のときもそうでしたが、更年期の症状に治療方法があると分かると、それだけで気持ちが少し救われました。パートナーはTRTを始めることにし、いまは症状が改善して、健やかに生活しています。

 

ホルモン補充療法の経過観察で定期的に病院へ通うことは、こまめな健康診断にもつながりますし、ホルモンバランスが整うと健康や美容さらには心にもいい影響があるので、可能な限り、続けたいと思っています。

 

 

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