眠れない、汗がふきだす、生理乱れ。体験して痛感! 更年期を元気に過ごすために大切なこととは…【100人の更年期#101】後編

生薬入浴剤を入れた風呂に入ることで熟睡できるように

更年期を乗り越える気力と体力を維持するため、睡眠時間を増やそうと決めたカズミさんでしたが、夜中に目覚めてしまって眠れなくなるので、そう簡単には増やせません。そのためカズミさんは、起きてしまったときは無理に寝ようとせず、昼間にくる眠気と闘いながら体を酷使し、その疲れで熟睡するなどして、なんとか眠るようにしました。

 

「本当は、大好きなサウナに毎日通って整えば、その日は熟睡できると思います。ただ、仕事が忙しくて毎日通えないのが現実です。そこで、自宅のお風呂に生薬入浴剤パックを入れて、体を芯から温めるようにしました。さまざまな生薬入浴剤を試して、現在は『富貴美人』という商品に落ち着きました。個人的な感想ですが、お湯につかって生薬パックを揉むだけでも、気持ちがリラックスしてくる感じがあります」

 

努力と工夫の甲斐あって、少しずつ夜中に目が覚める頻度が減ったカズミさん。睡眠時間が増えるとともに、ホットフラッシュを感じる頻度も少なくなったといいます。不順になった生理は、期間が5日から3日に減ったものの、ふたたび順調にくるようになりました。ただ、生理に関してはいずれ終わるものなので、「こういうものだ」と割り切って、流れに任せている部分もあるそうです。

 

 

最大8種類摂っていたサプリメントをほとんど止めた!その理由は

さらなる更年期ケアとして、カズミさんはさまざまなサプリメントを摂り始めました。いちばん多いときは、美容系3種、栄養補給系5種の計8種類のサプリメントを同時期に摂っていました。たくさんの種類を飲んでいるため、何か変化を感じても、どのサプリメント効果なのか、それともサプリメント以外の効果なのか分からないと感じたカズミさんは、サプリメントの数を減らすことにしました。

 

「基本的に食品から補える栄養素は、サプリメントではなく食品で補うことにしました。最初にやめたのは、エクオール*です。幸い私はエクオールが作れる体だと検査*で分かったので、それならサプリメントではなく納豆などの大豆食品を食べて自力で作ったほうがいいと考えました」

 

*女性ホルモンに似たはたらきをする成分で、大豆に含まれるイソフラボンを腸内細菌が変換して作られます。エクオールを体内で作れるのは日本人女性の2人に1人といわれています。エクオールを自分で作れるかどうかの検査キットは市販されています

 

 

元気に働き続けるためには基礎体力と回復力がなにより大切

他に、亜鉛やビタミン類も食品から摂れるため、それらのサプリメントは継続を止めたカズミさん。現在も続けているのは、15年ほど前から摂り続けてきた還元型コエンザイムQ10のサプリと、しばらく止めていたけれど最近また摂り始めた、お腹の脂肪対策サプリのみといいます。

 

「還元型コエンザイムQ10は最初、体の基礎力と起床時の疲労の軽減を目的に摂り始めましたが、更年期を乗り越えるためにも、ますます欠かせなくなりました。また、おなかの脂肪対策サプリは、お酒好きでポッコリお腹が気になる私の味方です。いろいろなメーカーの商品を試しましたが、原料の研究や開発から関わっているメーカーのものに信用性の高さを感じるので、この2商品に落ち着きました」

 

カズミさんは、更年期であってもなくても、元気に働き続けるためには基礎体力と回復力がなにより大切だといいます。

 

「体が元気だと心も元気で、肌の調子もいいです。そのためにも、運動と栄養と睡眠の質をしっかり整えて、なるべく安定した体力と回復力を保つようにしています」

 

 

 

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