その更年期太り、もしかして原因は「腸内環境の悪化」じゃないですか?
更年期に突入したとたん、太りやすくなった、あるいはやせにくくなったという声が聞こえます。前編記事『「更年期になったらめっちゃ太った」原因は腸内環境にもアリ?どうすればこれ以上太らなくなるの?』ではその理由を3つ挙げて解説しました。
さらに、腸内環境の変化と更年期太りが関係あるという最近の論について詳しく解説します。
更年期太りと腸内環境の関係
更年期太りには腸内環境が関係している可能性が、近年の研究で注目されています。腸内環境は、お腹の調子はもちろん全体的な健康状態に重要な影響を与えるものです。体重増加や脂肪蓄積にも腸内環境が直接・間接的に影響を与えている可能性があります。
エストロゲンの減少は、腸内環境にも影響を与えます。エストロゲンが減少すると自律神経の乱れを起こす原因になるためです。腸の働きは自律神経によって亢進・制御されているので、エストロゲンの減少によって自律神経が乱れると、少なからず腸内環境にも影響を及ぼします。
代謝の低下にも腸内細菌は関わっていると考えられます。腸内細菌は食事から摂取した栄養素の代謝に深く関係しています。そのため、ホルモンバランスの乱れなどによって腸内環境が乱れると腸内細菌の活動に変化が起こり、代謝の低下につながることが考えられます。
腸内環境から考える更年期太り対策
更年期太りの対策として、腸内環境を整える”腸活”からはどのようなアプローチができるでしょうか。ホルモンの減少に逆らうことは難しいものです。しかし、日々変わっていく自分の体と向き合い、その時のベストな身体の状態を目指すことが重要。そのためにも腸活はぜひ取り入れていただきたい健康法のひとつです。
特におすすめなのが食物繊維を意識的に摂取すること。食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があります。不溶性食物繊維は腸内でうんちの骨組みとなり腸壁を刺激して排便を促してくれる効果が期待できます。水溶性食物繊維は水分を含むとゲル状になりうんちの硬さを柔らかくしてくれます。2つの食物繊維をとることで、スッキリと気持ちよく排便することができ、腸内をキレイにしてくれるのです。
また、食物繊維そのものにも体型が気になる人には嬉しい効果が。水溶性食物繊維には、血糖値の急上昇を抑制したり、血中コレステロールを抑制したりといった効果があることもわかっています。腸活といえば食物繊維のイメージがすでにある方もいらっしゃるかと思いますが、ダイエットに関係する効果も期待できるのです。
食物繊維は女性であれば1日18グラム以上を目標とするのが良いでしょう。食事からとるのが難しい場合は、サプリメントなどを活用するのもおすすめです。
更年期太りも腸と一緒にコントロールしよう
更年期太りの原因と腸内環境の関係についてお話してきました。更年期に差し掛かった女性は、ホルモンバランスの変化によって太りやすくなるのは仕方のないことです。しかし、ホルモンバランスの乱れによって影響を受ける腸内環境へのアプローチを行うことで、自分の体にちょうど良い状態を作り出すことは無理なことではありません。毎日の生活の中でできることからぜひ初めてみてくださいね。
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