【東大合格】素地は、中学受験で養われている!?「筑波大学附属駒場」中学→高校、自由な校風が生み出す知性とは
筑駒の独特の雰囲気
自由な校風の筑駒では、生徒たちに独特の態度が見られます。
先の友人いわく、
「授業中にゲームしたり、今日は自習ですかと先生に聞いたり、何度も注意されてもお弁当食べたり、授業中に喋ったり。でも、うるさくて注意されることはないかな。授業中に教室から勝手に出て行く人もいる。机の上に関係ないものがあっても注意されないし、スマホも注意する先生としない先生がいる。
何やってもいいわけではないけれど、節度の基準が一般と異なるんだよね。授業と関係ないことを喋ったりするけど、なんだかんだ静かで、節度が保たれてた。授業中、誰かがやってたゲームの音楽が流れてきたときに、先生が『音はやめてくれ』と笑って言ってたことがあった。
寝るのは全く怒られないし、先生もあんまり起こさないかな。授業中に中庭でバスケをやったらうるさい。だからやらないけど、バドミントンはうるさくないからやってたんだよね。ルールがないわけじゃないんだよね、そういう雰囲気を事前に知っている高校受験組は、筑駒と日比谷に受かったら日比谷に行く人もいるんだよね」
とのこと。
筑駒の先生に会ったら、この自由な校風についてどのように感じているのか聞いてみたい。それほど独特であると感じます。
筑駒のいいところ
最後に筑駒の素晴らしさを語ってもらいました。
「周りにすごい人がたくさんいる。活躍している人、尊敬できる人が多い。プログラミングがすごいできる人、化学の知識がすごい人、大学の物理を勉強している人もいる。特定の分野に優れている人は教科書のレベルがわかっている程度ではないんだよね。
ぼくは小学生の頃から化学が好きで、あるとき充電池が作りたいと思って、どうやったら作れるか調べたら薬品が必要だと分かった。でも資格が必要だったんだよね。そこで化学反応によってその薬品が作れないか考えた。
熱や圧力を使って、家で化学反応が起こせないか調べてた。その過程で物質の性質や名称を学んだんだよね。
高校生の頃に、塾の先生が物質を水に溶かす問題を出したんだけど、『この量の水のこの量のこの物質は溶けません』と問題の齟齬を指摘したことがあるんだよね。先生はすぐにその場で調べていたけれど、化学をずっと勉強していた自分にとってはそれは当たり前のことで、調べるようなことなんだ、と思った。
筑駒には優れた人がたくさんいたから触発された。切磋琢磨できたよ。
中学生の時に中国語を勉強している人がいて、自分も中国語を始めたし、高二の音楽の授業でスペイン語の曲を歌う機会があって、スペイン語の勉強を始めたんだよね」
学力は持って生まれた才能より、環境要因に大きな影響を受けることが研究によって明らかになっています。
ぼくだって子どもの頃は誰にも賢いと思われていなかったし、勉強もしていなかった。大人になって、芸人になって勉強の楽しさに気づき、学力が伸びていって東大に入ることができました。
今では東大の英語の先生やOBと話していて「倉田さんは賢いですね」と言ってもらうことがあります。自分が東大卒に人たちに「あんたは賢い」と言われる日が来るとは思ってもみませんでした。
勉強を続けた“環境”のおかげだと思います。
筑波大学附属駒場中学校・高校のような環境で、素晴らしい仲間に囲まれて学びを深められる子ども時代に憧憬を持ちます。しかし、自分の過ごした過去に後悔はありません。今、過去の分まで勉強すればいいからです。
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