
女性が「自分の体を愛する」ために必要なことって?自分軸で生きる、働くためのキーワード5つ【日産×オトナサローネ】#4
大病も決して不幸ではない
井一:乳がんは、何期だったのでしょうか
野中:一期です。マンモではなく、エコーの方で見つけていただきました。その後、触診されたときにも分からないぐらいの大きさだったのです。だから本当にエコーで見つかったのは、すごいなと思います。
生検に行ったときも、1番最初に先生が「じゃあちょっと触診してみよう」ってなったときに「ないね?」って雰囲気だったのです。で、エコーのCD-ROMを出して、「あぁ、ここね」って言って触診したときの先生の顔を見て……それは、そのころ工場で、すでに1万人ぐらいの人とコミュニケーションとっていたせいだと思うのですが、先生の表情を見ただけで(これは悪性なのだな)と分かりました。
生険の結果には2週間ぐらいかかるのですが、その間が1番つらかったです。
「悪性でした」と宣告されてからの方が、何をやればいいかっていうことが明確で楽でした。
手術は鎌倉の病院で行いました。さばさばした、ピンクリボンも一生懸命やっている女性の先生が「よかったね。見つかったらどんどん切ればいいんだよ」って言ってくれました。「検査をしっかり受けたことが良かったね」とも言われました。
そこで「どうして私はがんになったのでしょう?親族にがんの人はいないのですが」と聞いてみたら、先生が紙をみせてくださったのです。がんになりやすい人のチェックリストでした。「親族にがん患者がいる」っていう部分だけ当てはまらなくて、他は全部当てはまる。「睡眠時間が足りていない」とか、「食事が不規則である」とか生活要因も含め、全ての項目が当てはまっていました。
先ほどの「職業性ストレスモデル」の話じゃないですけど、「なるほど、私はそういう風な生活をしていたから、癌になったのだね」って思ったのです。職業性ストレスモデルを知っていてよかったなと思いました。
生検の結果がでるまでの2週間は辛かったし、死にたくないって思ったので、「じゃあ私が(この状況を)変えなきゃいけないじゃん」 って思いました。そうやって気づくことができたのも、自分が今までやってきたことの延長なのかなと感じました。
色々頑張ってきた自分に対して神様が教えてくれたのだなっていう風にも思いました。私は全然信心深くないのですよ。でも、いざっていう時に神様がでてくる(笑)
井一:でもある意味メーカーさんらしいですね。「何か事象が起きた場合は原因があり、原因があって結果がある、そして原因がある事は解決ができる」っていう考え方を、生産の現場に長くいらっしゃったから、なさるのですね。
野中:がんになった時(なんで?)って最初は思ったのですけど、忙しい日々のなかで、それを考えている時間がなかったのもありますし、何年か前に子宮がんを治療されていた先輩が「野中さん。もしかして(なんで…)とか考えてない?本を読んでも一緒だよ。色んな人が色んな経験しているのだから。自分に起きている経験を楽しみなよ!」って言ってくれて。夫も「あんたが死んだら世の中の人全員死ぬわ」って言ってくれて。神様だけじゃなく、そういうふうに言ってくれる、いい人たちも周りにいてくれたのです。
井一:ありがとうございました。「自分を愛するっていうのは、まず自分軸でいるということなのだ」というお話をそろそろまとめていきますね。
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