【中受と教育虐待】夫に圧を掛けられ続けた息子に異変…。危機を覚えた妻が「密かに行ったこと」は(後編)
「教育熱心な父親」を装いながら実際には「支配」の手段として子どもの成績や行動に執着し、妻や子どもを精神的に追い詰めるモラハラ夫の存在が問題視されています。
子どもの意向を無視して進学塾に無理やり通わせ、成績が悪いと暴言を吐きまくる。今回はそんな夫に悩み続けていたTさんのお話です。【後編】です。
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夫に怒られるのが怖くて、いつしか息子に「勉強しなさい」と言うようになってしまったTさん。
精一杯頑張っていた息子は、ある日ついに精神的に耐えられなくなったようで、学校からTさんの元に連絡が入りました。
「『息子さんが授業中に突然泣き出しました』と担任の先生から電話があったのです。」
それは、息子さんが家庭内の緊張感に押しつぶされ、心の中に溜め込んでいたものが限界を迎えた瞬間でした。先生は「息子さんが少しでも安心できるよう、学校でもサポートしますが、ご家庭の環境についても一度見直してみてください」と言ってくれたそう。
この言葉を聞いて、Tさんは息子が受けている心の負担を改めて痛感したといいます。夫のやっていることはおかしいとわかっていたのに、怒りを向けられるのが怖くて夫に意見することもできなかったのです。
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