「妻とは別れる」既婚医師の甘い言葉にほだされ妊娠してしまった…。34歳看護師の転落劇とは(後編)
養育費の問題。いったい誰からもらうの?
最後に3つ目の問題は養育費です。このまま出産した場合、子どもを育てるのにお金が必要です。莉子さんは看護師として年収500万円を稼いでいますが、「それだけじゃ十分じゃないですよ。経済的には不安です」と口にします。
父と子の間には扶養義務があります(民法877条)。筆者は「戸籍上の父親に援助を頼むのが筋ですよ」と指南しました。
もし、夫に協力を頼まず、彼のことを隠したまま、夫婦の子どもとして出産するのなら、戸籍上の父親は夫です。夫の稼ぎを当てにできるでしょう。しかし、夫に協力を頼んだ場合はどうでしょうか?戸籍上の父親は空欄です。もちろん、彼が認知をしてくれれば、戸籍上の父親は彼になるので、養育費を払うのは彼です。しかし、認知の事実は子どもだけでなく、彼の戸籍にも記載されます。
圭太は莉子さんに対して「(妻と)離婚して莉子と一緒に暮らしたい」と甘い言葉をささやいたそうですが、結局のところ、彼が妻に対して別れを切り出す素振りはなく、離婚の話は止まったまま。妻に知られたくない一心で「もう少し待って欲しい」と後回しにされたのです。筆者は「このまま出産しても彼がきちんとお金を援助してくれるかどうか分かりませんよ」と諭しました。
つまり、戸籍上の父親と血縁上の父親を一致させた場合、莉子さんは「養育費なし」で子どもを育てなければならなくなることが目に見えています。
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