心尽くしの夕食を「何これ?作り直せ」と言われて…モラハラの支配から抜け出したい私は、ある日夫を置き去りにしてアクセルを踏んだ(後編)
結婚生活は信頼と尊重を土台に築かれるべきものです。しかし、モラルハラスメントが日常的に繰り返されると、その基盤は簡単に崩れてしまいます。妻の行動すべてを否定し、自己肯定感を徹底的に奪おうとするモラハラ夫の行動は、妻を深く傷つけ、精神的なダメージを与えます。
今回は夫の言葉で自己肯定感が奪われ鬱病になってしまったKさんのお話です。
<<この話の前編を読む:心尽くしの夕食をけなされて…「作り直せ」と命令された私は(個人が特定されないように変更を加えてあります)
第三者目線での理解が大切
人に相談することで自分の置かれている立場と状況がわかります。勇気を持って友人に相談したりモラハラの記事やサイトを見ることで、自分の置かれている立場が第三者目線で理解できると思います。
Kさんのされていたこと以外にも、モラハラ夫の行動の背景には、次のような理由が考えられます。
- 自己中心的な支配欲求
家庭内で自分の立場を絶対的にしたいという欲求があり、相手を従わせることで安心感や自己肯定感を得ようとします。 - 劣等感や不安の裏返し
自身の劣等感や不安を隠すために、他者(妻)を否定し攻撃することで、自分が相手より優れていると思い安心するのです。 - 共感能力の欠如
他者の努力や思いを理解し、尊重する能力が欠けているため、相手の行動を自分の主観でしか評価できません。 - ストレスの発散
仕事や外部でのストレスを家庭内で発散する対象として妻を利用することがあります。そして、攻撃的な行動がエスカレートする場合もあります。 - 心理的コントロールへの執着
妻を精神的に追い詰めることで、相手の行動や感情をコントロールできるという満足感で満たされます。
こうした背景からモラハラ行動は生まれてきます。そしてモラハラが繰り返されることで家庭内の安心や対等な立場がなくなり、妻に大きな不安と恐怖を与えることになります。モラハラ行動をする人は、本当は気が小さいただ、威張りたいだけの人間だと思えるようになると、相手の言動に左右されずに上手にあしらうことができるようになる場合があります。
Kさんがはじめた「あること」とは 次ページ
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