「大量の汗で洋服にシミが」40代なかばで更年期症状、夜中にまでホットフラッシュを起こすようになってしまって(前編)

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

 

【100人の更年期#116】前編

◆アズサさん 51歳
派遣社員。現在、千葉県で一人暮らし。

 

大量の汗が滴り落ちてきて、洋服にシミが…

私が「更年期」を意識するようになったのは40代に入ってから。尋常ではない量の汗に悩まされるようになったんです。よくいう「ホットフラッシュ」とは違って顔には汗をかかないため、他の人には分かりにくいかもしれませんが、日常生活に支障をきたすほどでした。

 

例えば、通勤時に駅まで急いで歩いていたら太ももから足首まで汗が垂れ、洋服に染みてしまいます。まるでお漏らししたように見えてしまうのではないかと気が気ではありません。

また、入浴して汗を洗い流しても、風呂上がりにはすぐに胸の下に汗をかいてしまいます。その汗がなかなか引かず、服を着るタイミングも分からなくって……。

 

振り返ると、更年期の症状が強くなったと感じたのは、48歳で子宮筋腫の手術を受けた後でした。生理は軽くなったものの、特に朝方に睡眠途中で目覚める頻度が増えてしまいました。

 

早朝なのに汗ぐっしょり。下着まで着替えるのが大変で

朝方、大量の汗をかいて目が覚めるようになったのは40代半ば頃でした。だいたい5時ごろに暑くて目が覚めると、パジャマが汗でぐっしょり濡れていて……。

寝ている間に大量に汗をかくのは「睡眠時ホットフラッシュ」と呼ばれるそうです。目覚めたときにはパジャマも下着もびしょびしょで、そのまま寝るのは気持ち悪いため、仕方なく着替えます。夏ならパッと着替えられますが、冬は部屋が寒いため、服を脱ぐのにも気合いが必要です。でも着替えないと布団が湿気を帯びますし、体が冷えて風邪をひいてしまうため、避けられません。とにかく、大変でした。

 

「女性ホルモン値は異常なし」と言われたが

「朝方の汗をなんとかしたい」と思い、婦人科でエストロゲン(女性ホルモン)の値を測ってもらいました。しかし、「ホルモン値はそれほど低くない」とのこと。また、医師には「就寝中に症状が出るのは聞いたことがない」と言われてしまいました。

自分でも「就寝中の早朝覚醒」について調べましたが、あまり有益な情報にたどり着けず、具体的にどうしたらいいかは、結局よく分からなかったんですよね。

 

婦人科の医師からは「運動をすること」と「汗が乾きやすい服装で寝ること」を勧められました。でも「寝具を変えることで逆にストレスがかかるのでは」と思って、それはしませんでした。また、血圧が高かったため「高血圧の薬」も処方されましたが、引っ越しを機にその婦人科に通わなくなり、薬もやめてしまいました。

 

本編では、48歳で子宮筋腫の手術をしたあと、大量の汗に悩まされ、朝方にも目が覚めてしまうようになったアズサさんのお話をお届けしました。

続いての▶▶「睡眠時にも容赦なく襲いかかる『ホットフラッシュ』で寝不足に。会社でも眠くてたまらなくて」では50歳を過ぎたけれど、まだ閉経はしていないアズサさんの、体調との向き合いかたについてお聞きしています。

 

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