
元・不登校児がようやく見つけた「自分の取扱説明書」と「心地よい居場所」とは? 今、不登校の親子にどうしても伝えたいこと
「不登校」を選べたあなたは、「自分の本音をつかまえて、行動できる人」
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最後に、「まさに今、不登校の悩みを抱える人に伝えたいことは?」と問いかけると、さゆりさんはこう答えてくれました。
「いま学校に行かないことを選んでいる子には、『あなたはすごいよ!』って大きな声で伝えたい。『社会常識』とされていることに違和感を抱き、その気持ちを受け止めて、表現することができた――それって、めちゃくちゃすごいことですよ。
もしかしたら、『ずるい』とか、『そんなことに耐えられなくてどうする』なんて言葉にぶつかることもあるかもしれないけれど……そう言ってくる人は、自分の中にある『イヤだ』という気持ちを我慢して抱え込んでいるということ。むしろ、『学校に行かないことを選べたあなたは、自分の本音をつかまえて、行動できる人だよ!』と言ってあげたいな」。
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さらに、親御さんに対しては、「不安にならないで」と語りかけます。
「様々ないきさつはあるでしょうけれど、多くの場合『学校に行きたくない』って、親との信頼関係があるから言える言葉なんですよね。『ポジティブに』なんて、簡単には言えないけれど……その信頼関係を土台に、子どもの気持ちを認め、受け止めてあげてほしいと思います。
――多くの大人は『学校に行かない』という道を経験していないから、『この先とんでもないことが起こるのでは?ものすごいものを失うのでは?』と、心配になりますよね。でもきっと、『不登校=ダメ、不幸、失敗』ではない。たとえば、バリバリ働いて自ら描いた年収UPや出世を実現していくAさんと、スローワークを選び、ゆったり暮らす毎日へと舵を切るBさんには、それぞれ違った幸せがあって、比べるものでもない。学校で力を発揮するという生き方もあれば、学校とは別の場所でこそ輝ける人生もあるのではないでしょうか」。
親の本音もぶつけてほしい。小さな一歩や、新たな子どもの心の声が、きっとみつかるはずだから
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そして、今まさに我が子への対応に疲れている親御さんに向けて、こんな言葉も。
「大人から子どもに、『ちょっと疲れちゃったよ』って、素直に伝えてほしい。私はこのインタビュー中に何度も、『親に本音を伝えたかった』と口にしてきましたが、同時に『親の本音も聞かせてほしかった』とも思うんです。母の表情から疲れを察すると、『お母さんが我慢しているから、私も我慢しなくちゃ』って、伝えたい言葉を飲み込んじゃうんですよね。
親御さんの『なんだか疲れちゃったんだよね』『正直、どうしてあげたらいいかわからないんだ』という気持ちと、お子さんの『それでも学校には行きたくないんだよね』という気持ちを、まずはお互いに差し出してほしい。そこから『じゃあ、お互いにどうしようか?』と会話を始めてほしい。
その瞬間は、何も響いていないように見えるかもしれないけれど……親が本音でぶつかってくれたという姿勢は、きっと子どもに届きます。その経験は、その先の長い人生にじんわり効いて、大きな支えとなるはずですから」。
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