
妖麗な魅力を放つ瀬川、彼女が愛するのはたった一人の”鈍感男”。蔦重が瀬川に送った『女重宝記』の内容とは?【NHK大河『べらぼう』#8】
*TOP画像/瀬川(小芝風花) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」8話(2月23日放送)より(C)NHK
吉原で生まれ育ち、江戸のメディア王に成り上がった蔦重の人生を描いた、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の第8話が2月23日に放送されました。40代50代働く女性の目線で毎話、作品の内容や時代背景を深掘り解説していきます。
<<この記事の前編:「むち打ち、石抱、海老責」命を落とす危険もあるほどの江戸時代の取り調べ。「鬼平」が収容施設を作るまでは罪人に厳しすぎる世の中だったってホント?
“恋”ってなに?
「重三の細見がうまくいきんすよう お頼みんす」
本放送は、瀬川(小芝風香)が重三郎(横浜流星)が手掛けた細見の成功を祈り、手を合わせるシーンから始まりました。
瀬川にとって重三郎は単なる幼馴染みではなく、 “恋しき人”。彼女が「瀬川」を覚悟して引き継いだのも、重三郎の細見を成功させるためでした。
重三郎にとって瀬川は大切な存在であるものの、”恋しき人”ではない様子。そもそも、青二才のこの男は恋とはどんな気持ちになるものなのか分かっていないのかもしれません。
瀬川の恋心に気づいている源内(安田顕)は「んじゃ いっそ おめえさんが瀬川を身請けしてやりゃどうだい?」と、瀬川のために何ができるか悩む重三郎に提案します。しかし、重三郎は「いや できるわけねえでしょう」と一言。女郎を身請けするには安くても百両、2百両、瀬川クラスとなれば千両超えするから無理とのこと…。今の重三郎が支払える金額ではないものの、彼は瀬川の身請けを夢想したこともなかった様子でした。
とはいえ、重三郎にとって瀬川が特別な存在であることは確かです。「俺 お前にはとびきり幸せになってほしいんだよ」と瀬川に伝えたり、松葉屋の主人に“瀬川には強蔵(精力が強く、乱暴で自己中心的な客)をつけるな”と感情をあらわにしたりするシーンにも彼の心中が垣間見えます。
重三郎は瀬川の“とびきりの幸せ”を望んでいますが、特定のだれかに抱くこうした感情こそが“恋心”なのかもしれません。ただ、こうした感情は姉・妹、あるいは親友に対しても抱くものでもあるので、重三郎が瀬川を恋しているとするのは早合点です。
瀬川の幼少期(前田花) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」8話(2月23日放送)より(C)NHK
瀬川はそんな重三郎をよく理解しています。過去に、「どの子も可愛いや 誰にも惚れぬ」「あれは そういう男でありんすよ」と、源内に重三郎への思いをひっそりと打ち明けていました。
誰に対しても優しい男性に恋する女性は心苦しさを感じる日もあります。彼の分け隔てない優しさが好きだけど、 “私にだけに優しくしてほしい”とも思うもの。そう思う自分を責めてしまうことも…。
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