起床時に口がネバついている人ほど要注意!「朝起きてすぐに水を飲む」実はやってはいけない習慣だった!? 目からウロコの腸活新常識とは【歯科医が解説】

「朝起きたらまずは水を飲む」という生活習慣を取り入れている人は多いかもしれません。しかし健康的だと思っていたこの習慣、実は腸にとってはよくないことを知っていましたか?

今回は朝の口腔環境と腸の関係性について、医療法人社団栗林歯科医院の理事長で医師の栗林研治先生にお話をお伺いします。

 

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腸内環境を整えるためには「悪性の菌を入れないこと」が大事

栗林研治先生

「口腸相関」という言葉があるように、密接な関係性を持つ口腔環境と腸。起床直後に水を飲む行為、実は注意が必要なんです。そもそも腸内細菌が悪化すると神経や脳、肌、代謝、免疫力、消化器など心身のさまざまな不調に影響します。便秘や下痢などにとどまらず、うつや記憶、判断力低下、乾燥、肥満、冷え、糖尿病、がん、インフルエンザ、便秘、下痢などさまざまな疾患に繋がる恐れがあることが近年の研究でもわかっています。ストレスや疲労などコンディションがよくない日は腸内環境が原因という可能性も大いにあるのです。

 

人間の腸内に住んでいる菌は1000種類以上、100兆個以上。この菌たちがしっかり働いてくれるために悪性の菌を入れず、多様性の高い理想的な腸内環境を作ってあげることが重要なのです。

 

起床時の口のねばつきは菌!朝起きてすぐに水を飲むと…

「歯を守るためには、虫歯、歯周病、嚙み合わせの3つに気を付けることが大事なのですが、歯や口腔環境がどのように全身に影響するのかという研究がここ数年で急速に進んでいます。その中でも歯周病菌が腸内に入っていくとさまざまな悪影響を及ぼすという研究結果や報告が世界的にも増えてきました。口の中は特に細菌が溜まりやすいので普段から気を付ける必要があります」(栗林先生)

 

そもそも私達の口の中は寝ている間にさまざまな歯周病菌や虫歯菌が増殖します。就寝時と起床時を比較すると、寝ている間にはなんと虫歯菌が約30倍にも増えているという研究結果も。起床直後に口の中がねばついていたり匂いが気になったりするのはこうした菌が増殖しているからです。そのためまずは夜寝る前の歯磨きがとても大事です。夜の歯磨きを怠って「朝起きてすぐに水を飲むと、増殖した口腔内細菌が一気に体の中へ流れ込み、腸内細菌のバランスを崩してしまうのです」と栗林先生はおっしゃいます。

 

また歯周病患者は腸内細菌に菌の種類が少ないため多様性が低く、さらに腸内に口腔由来の菌が多数存在していることもわかっています。つまり本来は胃酸で殺されるはずの歯周病菌が胃を通り越して腸に届いてしまっているのです。また、「リーキーガット」という深刻な症状を引き起こす可能性も。

 

「リーキーガット」の深刻な症状とは

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