
「毒入り手袋」で家基が急死。揺れる江戸と、進み始めた蔦重の夢は【NHK大河『べらぼう』第15回】
家基の死因は?
一方、徳川家では奇妙な事件が起きました。家基(奥智哉)が鷹狩の最中に心臓発作により急逝したのです。
家基(奥智哉) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
源内(安田顕)は家基の死因について意次(渡辺謙)に頼まれて調べることに…。家基が親指を噛んでいたという証言から、手袋に毒が仕込まれていたとひらめきます。どうやら、犯人は家基の”親指を噛む癖”に目をつけて犯行におよんだようです。
源内(安田顕) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
意次が証言しているように、問題の手袋は高岳(冨永愛)に依頼され、意次が用意したものです。家基は意次と対立する立場にあったため、意次は自身に毒を盛ったという疑いをかけられるのではないかと懸念しています。ちなみに、史実においても家基毒殺のうわさが流れ、意次が関わっているといわれています。とはいっても、意次だという証拠はなく、あくまでも一部の人たちが囁いていたにすぎないようです。
武元(石坂浩二)によって、意次の自身の疑いに関する懸念は解消されました。武元は公平な目で事件を見ており、意次が犯人だとすれば、手袋を自分に押収されることなくやりきれると考えていました。
武元(石坂浩二) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
武元と意次は国の中核を担う存在であるものの、保守的な武元と革新的な意次は意見が対立していました。史実において武元は清廉潔白な人物といわれていますが、本作では老中首座という自身の立場を利用して意次の意見に厳しく応じることもありました。意次は家基の死をきっかけに武元の自身に対する真の評価を知り、二人の心の距離が縮まったようにも見えました。

武元(石坂浩二) 意次(渡辺謙) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」15話(4月13日放送)より(C)NHK
武元が「金権政治の権化」ともいわれる意次に伝えた次の言葉が、現代に生きる私たちの心も打ったように思います。
「金というものは いざという時に 米のように食えもせねば刀のように身を守ってもくれぬ 人のように 手を差し伸べてもくれぬ!然様に 頼りなきものであるにもかかわらず そなたも 世の者も 金の力を信じ過ぎておるように わしには思える」
不安定な時代に生きている私たちも、“金があればなんとかなるだろう”と思うことがあります。しかし、震災で食糧が不足すれば金があっても生き残れる保証はありませんし、戦争で命の危機にさらされたときも金をばら撒いたところで身を守れるとは限りません。また、人のように、金は手を差し伸べてくれることもありません。
本放送のラスト、もがき苦しむ武元とあやしげに笑う治済(生田斗真)のシーンが気になるところ…。“死を呼ぶ手袋事件”の真相は暴かれるのだろうか。
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