全国平均より、血管年齢が-10歳!100歳以上の人数が3倍!日本の長寿地域に住む人の「共通点」とは?【世界長寿サミット開催の医師が解説】

世界の長寿地域は○○ベースの食事が基本。京丹後市、サルデーニャ島、イカリア島、その共通点とは!?

 

私たちは、京丹後地域の食事についても徹底的に調査をしました。京丹後市は山や海に囲まれていることもあり、地域住民はたんぱく質を肉ではなく、魚や豆から多く摂っています。京都市在住の人に比べて、若い頃から植物ベースの食べ物や、食物繊維も多く摂取していたのです。

 

世界には、健康で100歳以上の人が多いことを表す「ブルーゾーン」と呼ばれる地域があります。イタリア・サルデーニャ島、 日本・沖縄、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカ・ニコヤ半島、ギリシャ・イカリア島が代表的です。

 

ブルーゾーンと京丹後市の地域住民の食生活に共通しているのは、地元の新鮮な野菜や果物を中心とした植物ベースの食事をしていること、魚や大豆由来のタンパク質の摂取が多いことです。このように、特別に手の込んだ食事をとっているわけではありません。読者の皆さんも、今日から参考にできる食事ではないでしょうか.

 

「えっ、健康寿命は長いのに、幸福度はまさかの最下位!」男性の寿命が短い理由は?

 

食事や運動は大切ですが、健康長寿に関係する重要なファクターとして、「持続的幸福度」も関連があるのではといわれています。たとえ病気であっても、幸せな人生が大事という考え方です。世界で調査された「持続的幸福度調査」では、22カ国中、なんと日本は最下位でした。世界的にみて平均寿命や健康寿命は長いのに、幸福度は最下位という結果は意外だと思いませんか。

 

特徴的なのは、京丹後市で100歳を超えている人数の男女比は1:9。日本全国で見ても、1:9で女性が圧倒的に多いのです。定年を迎えた男性の寿命が短いという指摘もあり、長寿には、社会的な刺激や、社会に必要とされる生きがいが必要なのではと考えられています。

 

確かに、京丹後市の高齢者は、積極的に外へ出て畑仕事をしたり、地域の人たちとコミュニケーションをとったりする姿があり、生活が充実している様子が多く見られます。生活の中に知的刺激がたくさんあり、生きがいを見い出している姿が長寿の理由の一つなのは明らかです。

 

▶長寿の秘訣4選

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