【水野美紀さんインタビュー】「子どもを産んで人生がすべて変わった」。若かった頃を振り返ったら、より自分のことが理解できるように
人にされて嫌なことと同じことを、若い時の私もしていたかもしれない
―――お子さんを持ったことが、水野さんにとっては大きな転機だったんですね。
そうですね。先ほども言いましたが、子どもが産まれてから自分のこれまでの人生を振り返る機会が増えたんです。あの頃はバカだったなとか、失礼なことをしていたなとか。当時は気が付いていなかったことを、振り返って理解していくという作業を、ここ最近はよくしている気がします。
自分が人にしてきたことがよくも悪くも自分に返ってきている、と感じることもありますね。
―――自分という人間を客観的に見られるようになってきた、ということですかね。
人にされて嫌だなと思うことがあったとしても、若い頃の自分も同じようなことを人にしていたかもしれません。物事を多角的に見られるようになったからこそ、「その人にはその人なりの理由がある」ということを、落ち着いて考えられるようになりました。
―――本作では、主演のお二人が同じ人物を演じます。齊藤京子さんが25歳のレイコを、水野美紀さんが55歳の玲子を演じるわけですが、水野さんにとって20代はもうすっかり過去ですか? それとも「まだまだ気持ちは20代」というような思いはありますか?
子どもが産まれたのを転機に、人生がガラリと変わりました。別人になったのかと思うぐらい考え方も行動も生活スタイルも。そこにはホルモンバランスの変化も関係していると思います。なので、20代は私にとっては遠い過去のことですね。過ぎ去った思い出として、「あんな時代もあったな」と振り返るぐらいです。
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「火ドラ★イレブン」ドラマ『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』
毎週火曜よる11時
カンテレ・フジテレビ系列にて放送中、TVerで無料見逃し配信中
ストーリー:「娘はママ友に殺された」と絶望する母親が選んだ復讐の手段は驚愕の“全身整形”。娘を失った55歳の母親が見た目も声も変えて、25歳の新米ママに生まれ変わり、ママ友グループに潜入。加害者を道連れにして、捨て身の復讐劇が始まる。
出演:齊藤京子、水野美紀、白岩瑠姫(JO1)、大友花恋、香音、小林きな子、峯岸みなみ、水嶋凜、内藤秀一郎、竹財輝之助、新川優愛 ほか
▶原作マンガ『娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?』(あしだかおる・アオイセイ/ぶんか社刊)の試し読みを読む
水野美紀
三重県出身。俳優、劇作家、演出家。1987年に芸能界入りし、映像・舞台・バラエティと幅広く活躍。主宰する演劇ユニット「プロペラ犬」では脚本・演出も手がける。最新の出演作に、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』、舞台『ベイジルタウンの女神』など。
撮影/中村彰男
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