「インフルエンザAウイルス、コロナの感染能力を低減させる可能性がある」意外な飲み物。大学教授が教えるおすすめの飲み方とは【専門家が解説】

大学教授が伝授!紅茶ポリフェノールの効果を最大限に生かせる飲み方とは

紅茶ポリフェノールのさまざまな効果を十分に働かせられる理想的な飲み方は以下の通りです。

まず紅茶にミルクを入れてミルクティーにすると、ミルクに含まれるカゼインというタンパク質と結合して紅茶ポリフェノールの効果が弱まってしまうためできればストレートで飲むのがいいでしょう。またポリフェノールは酸化しやすい一方でビタミンCはポリフェノールの酸化を抑えてくれるのでレモンを入れるのもおすすめです。

また世界中にたくさんの紅茶がありますが、基本的には好みで選んでください。特に種類によって紅茶ポリフェノールの効能が大きく変わるといったこともないので、自分が継続して飲みやすい種類や茶葉を選びましょう。脂質が多い食事のときは食事と一緒にいただき、それ以外なら飲む回数は1日のうちに何回も分けるとGOOD。「1日に1回、濃い紅茶をガブ飲みしてあとはおしまい」となってしまうのは紅茶ポリフェノールの効果をあまり期待できない可能性があります。

紅茶の飲み過ぎによる弊害は基本的にはないと考えていいものの、紅茶に含まれるカフェインによって寝つきが悪くなる人は就寝前の飲みすぎには注意しましょう。ただ紅茶はコーヒーよりカフェインより少ないため、副作用はそこまで心配しなくてもいいです。

紅茶ポリフェノールのさまざまな効果を生かすためには、市販のペットボトルの紅茶よりも、茶葉やティーバッグから淹れた紅茶を飲用する機会を増やすことが有効と考えられます。

新型コロナやインフルエンザから守ってくれたりダイエット効果が期待できたりと、紅茶ポリフェノールには体にいい作用がたくさん。ケーキのお供や午後の休憩のときなどに味や風味が好きで飲んでいた人も多いでしょう。しかし、これからは紅茶ポリフェノールの健康機能に注目して紅茶を飲んでみると、なんらかの変化を感じられるかもしれませんよ。

 

【解説】農学博士、静岡県立大学 食品栄養科学部 客員教授 中山 勉先生

東京大学農学部農芸化学科卒業。同大学院農学系研究科修士課程修了。長年にわたり、茶など植物性食品の成分(ポリフェノール)を研究。静岡県立大学、日本獣医生命科学大学、東京農業大学、の教授を歴任。

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