40女がひとり飲みするならカウンターのこの人が重要!
おせっかい親父が紡ぐ、確かなご縁
「ひとりなんですよ。東京から仕事で来てまして」
取材で2週間の滞在中、何度このセリフを言っただろうか。
「そうなんですか! おい、大場さん(仮名)東京から来てるんだって!」
店員が出来上がっていた親父たちに声をかける。
「ほお、東京から? 女ひとりで飲んでるからさ、さっきからどんな人かと思ったらやっぱりね。そんな仕事ばっかしてちゃ、彼氏も寂しがるでしょう」
なんだろう、いつも年配者の方はこちらが思い描いたシナリオ通りに気遣ってくれる。これが地方マジックというやつかもしれない。
「いえいえ、心配してくれるひとなんていなくて……」
この一言の後、特に出会い云々も考えずに話しかけてくれた親父と飲みだす私。聞けば漁師さんの打ち上げらしい。まあボトルの焼酎も飲ませてくれるし、楽しくないはずがない。もう気分だけハイボールのジョッキで乾杯する吉高由里子である。私も満面の笑顔で何度「カンパーイ!」を言っただろうか。
ただこのままで終わらないのが、地方マジック。だいぶ仲良くなった大場さん(仮名)がガラケーを取り出して
「じゃあさ、小林さんのタイプだっていう首の太い男? いるからよ、今から呼び出すわ」
と若手を何人か呼び出してくれたのである。結局そのなかからひとりだけ居酒屋に登場。大してタイプではなかったけど、正直に年齢を言うと
「や、年齢なんて関係ないっす」
と、これも地方飲みで何度も聞いたセリフを言ってくれた。実際、ちゃんと独身なら特に年齢を気にしないというのが地方男子。「え? 女はさー、やっぱ若いほうがねー」なんていう港区男子とは違う、愛しさと優しさと心強さを持っているのだ。
結果、紹介したもらった男子とは何も生まれず……なのだけど今回の飲みで発見したのが、親父だからといって敬遠しないことだ。バーで済まして飲んでいるような親父が声をかけてくるのは何かと危険値が高いけど、居酒屋で盛り上がっている親父さんたちは、結構な確率で「気がいい」。ご縁を運んでくれる。自分も母ちゃん(奥さん)と一緒に生活してきて楽しかった生活を若手にもあじあわせてやりたいという使命感があるな、と飲みながら感じた。
結果、今夜のお会計も親父さんたちのおごりにて。ごちそうさまでした!
【スナイパー小林・40代女性のモテ飲み】
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