40歳時点で必要な貯蓄額を、定年から逆算してみると…えっ500万も?

■40歳なら現時点での必要貯蓄額は平均500万円?

老後にどんな生活を送りたいかによって老後に必要資金は人それぞれです。ここでは、目安として実際に老後生活を送っている人達の平均の家計を参考にみてみましょう。

 

総務省の「家計調査報告(家計収支編)-平成29年平均速報結果の概況-」によると高齢単身無職世帯(60歳以上の単身無職世帯)の1ケ月の家計は次の通りです。

 

・社会保障給付 10万7171円

・消費支出 14万2198円

・非消費支出 1万2544円

・不足分 4万7571円

 

65歳でリタイアした場合、90歳まで生きると仮定すると、老後期間は25年になります。そうすると、不足分4万7571円×12ケ月×25年間=1427万1300円となります。さらに病気や介護になった時などの予備資金を200万円とすれば約1630万円が最低でも必要となります。

 

仮に40歳の人が毎月4万円貯蓄できるとすれば、4万円×12ヶ月×25年間=1200万円を65歳までに貯めることができます。

 

そうすると40歳時点で貯蓄は1630万円-1200万円=330万円は必要です。

 

さらに、収入減収や病気などのリスクに備えた緊急予備資金として、毎月の給料×半年分は準備しておきたいものです。毎月の給料が30万円とすれば180万円の緊急予備資金を加えて、現時点で510万円の貯蓄があれば安心です。

 

あくまでも平均からみた数字なので、老後をどの様に過ごしていくかによって必要貯蓄額はそれぞれです。さらにゆとりある老後を過ごしたいのであれば、その資金も上乗せして貯蓄する必要があります。貯蓄でいない人は貯蓄ができない原因をつかんで、一日でも早く貯蓄ができる体質に変化していきましょう。

 

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今関倫子 ファイナンシャル・プランナー

外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転職。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FPCafe登録パートナー。

 

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