「なんだかSNSに疲れた…」元政治家の私がネット疲れを乗り切ったシンプルな方法は

2018.08.20 LIFE

40代にもなると、なにかと疲れやすさを痛感している並木まきです。

今月のOTONA SALONE執筆陣のリレー連載テーマは「オトナの疲れ取り」。

というわけで、日々の疲れを溜め込まないのをなによりもモットーにもしている私からはまず、SNS疲れの疲れ取りについてお話をしていきます。

 

■「なんだかSNSに疲れた…」を感じたアラフォー世代

 

数年前に大ブームだったTwitterにFacebookに加え、最近は「インスタ映え」でおなじみのInstagramなど、今の私たちの生活にはSNSがとっても身近。

なかなか会えない友人の近況を知ったりお気に入りのレストランの新メニューを知ったりするのにはとても便利だけれど、自分が発信する側になると、どうにも疲れを感じがちなのも確かです。

私の場合には、TwitterやFacebookの全盛期には市議会議員をしていたために「やめたくてもやめられない」なんてジレンマと格闘しながら、日々の活動を報告するツールとして活用してきました。

でも36歳で政治家を引退したあと、これまで続けてきたSNSアカウントをどうしようかと悩んだのも事実。

一度アカウントを作ってしまうと、そこで繋がっている友人や知人もいるし、思い切って削除をすれば仕事の関係者との縁が切れそうで嫌だし……なんて考えて、削除には至りませんでした。

SNSに疲れを感じたとしても、私のように思い切ったアカウント削除までは至りにくいのも、また傾向なのではないでしょうか。

 

■ぶっちゃけ、特にFacebookに疲れを感じていた私…

数あるSNSアカウントの中でも、私が特に疲れを感じていたSNSが「Facebook」です。

だって、繋がっている人全員の誕生日を教えてくれる機能があるから、そこまで親しくない相手にも「おめでとうございます!」を書かなくてはならないという義務感にもかられがちだし、メッセンジャーで仕事の話が舞い込んできたりするからメッセージ機能をオンにしておく必要があるのに、そのせいで連絡先を教えたくないFacebook上の繋がりがある異性から好ましくないメッセージが届いたりするし、だれかの投稿に「いいね」をした友人の個人名までわかるから「あ、私も“いいね”しないと」なんて思いがちだし……。

そんなこんなで「Facebookって、面倒くさい……」なんて感じた回数は、数しれずです。

とは言っても、アカウント削除する勇気まではなく、なんとなく惰性で使い続けていました。

 

■で、そのSNS疲れをどう取ったかと言うと…

 

SNSのアプリは、スマホやタブレットに入れておくと、つい開いちゃう魔物が潜んでいると個人的には思っています。

そこで私がまずやってみたことは、仕事で使うスマホ以外のタブレットやスマホから、すべてのSNSのアプリを削除すること。

こうすることで、オフ気分のシーンでは惰性でSNSを開くことがなくなり、寝室や入浴中にSNSに追われることがなくなり、かなり快適に。今人気のInstagramのアプリですら、家で使うタブレットには入れていません。

ちなみに私は、自宅内にいるときには仕事用のスマホはリビングに放置派なので、電話がならない限りはスマホに触れる機会がありません。なので、こうすることで家ではSNSに触れない時間のほうが多くなりました。

さらには「そろそろ、なにか投稿しなくちゃ」と感じていた価値観を意識的に変え「投稿を義務に感じた時点で、閲覧専用にしちゃえばいいんだわ」と自分なりの意識改革を実践してみました。

これがなんとも快適で、最初のうちは「みんな色々投稿しているし、私も何か投稿しなくちゃ…」なんて気持ちにもなりましたが、私の場合は周囲にもマメに投稿する人が固定化してきた今となっては「最初からこれでよかったんだわ」とまで思えるほど。

もしかすると、ちょっとした意識改革次第で、SNS疲れはいかようにもコントロールしやすい疲れでもあるのかもしれません。

 

結局のところSNSは本来、私たちの生活を豊かにしてくれるためにあるべきものなわけですから、どこかで“義務”や“疲れ”を感じたら、自発的に離れる環境を整えるのが実は正解なのかも…と思います。

今となってはあんなに苦手意識があったFacebookもたまに閲覧や投稿をしながら楽しく付き合えていますし、人間関係や異性関係と同じで「違和感を覚えたら、距離を置く」ほど特効薬ってない……とまで感じている次第です。

SNSから離れるのには“アカウント削除”というアラ技もありますが、異性関係でも「今すぐ、別れるほどじゃないけどなんか違う」なときには、ちょっと距離を置くのがベストだったりします。私は、SNSでもこれと同じことが言えるんじゃないかと思うのです。

まさに今、SNSに疲れを感じている方々の参考になれば幸いです。

 

■40代の疲労に向き合います!「特集オトナの疲れ取り

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