40代女性が家を買うなら「やってはいけない」3つのこと
住宅購入を考えるタイミングは人それぞれ。40代の今こそ、と思っている人もいるのではないでしょうか。今回は、40代の女性が家を買うなら、やってはいけない3つのNG行動をお伝えします。
60歳過ぎてもローンが残る設計にするのはNG
20代や30代なら、多少の無理をして住宅ローンを組んでも、頑張って働いたり節約したりして、なんとか乗り切れるかもしれません。
しかし、40代女性の場合にはそうとばかりも言えません。働いて収入アップ、節約して支出のダウン、と頑張ってもギリギリの生活では疲れてしまいます。しかも、ローンは返済できても、老後のための貯蓄はゼロ、となりかねません。
月々の返済額を無理のない返済額で設計した場合、金融機関や不動産業者からは、住宅ローンの返済期間が20年以上の長期にわたる設計を提案されるかもしれません。
しかし、40代女性にとって20年後は60代です。現在の収入では無理のない返済額でも、60代では違ってくるのではないでしょうか。
会社員の場合、定年は60歳から65歳に延長されている事業所も増え、定年過ぎても再雇用の制度がある場合少なくありません。それでも、仕事の内容や拘束時間が変わることで、収入がダウンすることも考えられます。
そのために住宅ローンの返済が滞るようになってしまっては大変です。最悪の場合、老後破産の危機に直面するかもしれません。
そのため、住宅ローンは60歳までに完済できる設計にしましょう。
退職金は大切な老後資金。できれば住宅ローンの返済に使うのは避けたいところです。
60歳過ぎても働く可能性は高いかもしれませんが、住宅ローンを抱えていては、人生の選択肢が狭くなってしまいます。
自由を謳歌するためにも、大切なことではないでしょうか。
老後を想定していないつくりの住宅を購入するのはNG
40代ともなると、自分なりの生活スタイルができあがってきます。自分が心地いいと感じるくらしがどのようなものか、しっかり自覚している女性が多いことでしょう。
しかし、その心地よさは永遠のものではない可能性もあることに気をつけましょう。
住宅は20年後も30年後も住み続けることを想定して選ぶべきものです。
40代の今は心地いい空間でも、数十年たっても快適にくらせるのかどうかも併せて判断しましょう。
つまり、将来、身体が衰えてきた時にどうか、といった視点が大切です。
具体的には、段差が少ないことや、水周りの利便性が主なポイントでしょうか。
高齢者が転倒して骨折などするのは自宅の中と言われています。また、バスルームやキッチンも事故の多い場所です。
そのために将来リフォームをしようとすれば費用がかかり、返って高くついてしまいます。
また、玄関や廊下、階段に手すりをつけるかもしれません。そのときに十分な広さがないと、安全性がキープできなくなってしまいます。
玄関や廊下、階段は、居住スペースではないので、お手ごろな物件では狭く設計されているものがあります。部屋の数や広さだけではなく、このような玄関・廊下・階段のスペースが十分確保されていることもチェックしておきたいですね。
将来にわたって、安心してくらせる設計になっている住宅を選ぶ目を持ちましょう。
団体信用生命保険をケチるのはNG
住宅ローンを組んで住宅購入をする場合、団体信用生命保険には同時に加入します。これは、ローンの返済中に万が一死亡した場合に、ローンの残債が保険から返済されて、ローンの返済が終了するというものです。
のこされた家族にとっては、ローンがなくなった住宅がのこるので、その後も安心して生活できるというメリットがあります。
団体信用生命保険(=団信)のもっともシンプルなものは、このようにローン返済者の死亡時の保障です。
この団信に、保障の範囲が広くなったものが増えてきています。
死亡時だけではなく、
・がんになったら
・三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)
・生活習慣病
このような場合にも、ローンの残債がなくなる団信があります。
保障の手厚い保険は、その分保険料も高くなるのが常ですが、実際に病気などで収入が減ったとしたら、ローンの残債がなくなるのは大変助かるものではないでしょうか。
保険はもしものために備えておくものです。安ければいい、というのではなく、本当に必要なものには適切な支出をしましょう。
住宅は長い期間使うもので、しかも高額です。しっかり選んで、素敵な家を買ってください。
ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録FPパートナー
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