ボランティアに「自己満足」「迷惑」の言葉…。価値観の違いで争わない“品格美”の身につけ方【女性起業家・エミチカ氏が解説】
フィリピンでのボランティア活動を通じて思ったこと
私は今回のボランティアで現地に赴いてみて、思うことがたくさんありました。ノブレス・オブリージュ※の考え方に沿って、慈善活動や社会貢献などの豊かさの循環の重要性を感じて行動した結果、ボランティア活動の大変さも、難しさも、人からのネガティブな感情を受けることも体験しました。
一方で、フィリピンでのボランティア活動のことを色々な人にお話しすると、「私も、そういうのをやってみたい!」「どうやったら参加できるのですか?」「どういうキッカケで行ったのですか?」と尋ねてくださる人がたくさんいました。
私の活動を伝えることで、新しい情報となってドネーションが広がり、豊かさの循環が加速するのなら、それも私の役割なのだと実感したのです。
日本からフィリピンにボランティアで行ってみると、距離としては遠くありませんでしたが、ボランティア活動で現地に向かえば5日間ほど時間を費やします。現地から日本に帰ってくれば、やはり心身共に疲れていますので、自分が回復するまでの時間も要します。おおよそ1週間ぐらい、自分の時間が必要になります。
「これは、そうそうできることではないな」と私は感じ、このことを20年以上継続させている、仲間の医療ボランティアチームに尊敬の念を覚えました。
ボランティア活動について、「自己満足」だといわれることがありますが、これも立場の違いからの価値観の相違だと思います。どの行為が自己満足だと感じるのかは、人によって違います。ただ、そう思う人がいるのは事実です。
ですので、ボランティアとして自分の時間や労力を使い、自己満足といわれてもなお、ドネーションとして社会貢献をおこなうには、品格美のある人の振る舞いとして無駄ないい争いはしないこと、「自分とは違う」という価値観には深入りせずにそっと距離を置きながら、自分の美しい野心に集中することが大切になるのです。
(編集部注釈)
※ノブレス・オブリージュ:フランス語で「noblesse(高貴さ)」、「oblige(義務を強制する)」。直訳すると「高い地位には義務が伴う」という意味。身分が高い者は社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。
つづき>>50歳で夫が急逝、多額の負債、2度の大病…。どん底から年商7億のビジネスを成功させた、モナコ王宮前で暮らす女性起業家の壮絶な人生とは
■著者略歴:エミチカ
一般財団法人 KELLY CLUB JAPON 代表理事/EMICHIKACo.Ltd 代表取締役。モナコのパレスエリア(王宮前)に暮らす唯一の日本人。50歳で夫を亡くし、多額の負債を抱えながらも専業主婦から経営の世界へ。経験ゼロから始めた美容事業をわずか5年で年商7億円へ成長させる。その後の大病を機に、「手ぶらで生きる」人生へと大きく舵を切り、2018年、語学力も人脈もないままモナコへ渡る。2022年、海外TEDxスピーチが世界月間再生回数1位(日本人女性初)を記録。2023年、未来を切り拓く女性のためのエグゼクティブ・ソサエティ「KELLY CLUB JAPON」を創設し、女性経営者のさらなる飛躍とジェンダー平等実現を推進。国境を越えた交流と社会貢献活動にも注力し、貧困地域の子どもたちへの医療支援や、2024年国連総会連携サミット登壇など国際舞台で活躍中。著書に『結局、「手ぶらで生きる女」がうまくいく』(PHP研究所)、『「逢いたくなる」オーラをはぐくむモナコからの言葉77』(幻冬舎)など。
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