あなたはいまどの姿勢?「身体のたるみ」を予防する40代4つの基礎

40代のはじめ、エイジングはほうれい線や額のシワなど大きくてわかりやすいパーツから始まったことでしょう。そして40代の半ばともなれば、フェイスライン、首、お腹、ヒザ、そしてヒップライン……身体のいたるところに現れはじめた「たるみ」に悩んでいませんか?

普段はそこまで気にしていないけれど、「いつもと違う場所」で自分を見たとき、ハッと気付きます。たとえば、旅館のお風呂で鏡を見たとき。明るいデパートの店内で鏡を見たとき。「えっ、私が思ってる私ではない…?」と驚くことはありませんか?

 

本来引き締まっていた部分だからこそ、たるむんです!

たるみは疲れた印象を与え、周囲に「老けた」と感じさせるので、早めに気づいて対処することが大切です。しかも、それは決して難しいことではありません。


「歳だからしょうがないわ……」なんて思ってしまうとそこで終わり。「たるみ」はどんどん広がってしまいます。

 

今回はウォーキングスタイリストの私から全身のシルエットに影響する「たるみ」への対処法をお伝えします。

 

まず、「たるみ」とはなんなのか?を考えましょう。私の立場からは、「本来引き締まっていたものがゆるんだ状態になり、柔らかくなって下がってしまうこと」です。

 

ここで大切なのは「本来引き締まっていた」という点ですね!

 

下がってしまうのは引力によるものですから、私たち地球に暮らす者には逆らえません。この引力に反して、緩まないように引き締まった状態を維持することが大切なのです。

 

このように書くと、「やっぱりスポーツやトレーニングをして全身を鍛えなくては!」と思われ、途方もない、自分には無理なことだと感じてしまうかもしれません。でも、大丈夫なんです!

 

あなたの姿勢はどれ?「抗重力筋」を1分でチェック

人間の身体には「抗重力筋」という、立っている時に重力に抗ってくれている筋肉があります。
とてもわかりやすく頼もしい名称ですね!

これらは大きく分けて

背中

お腹

お尻

太もも

ふくらはぎ

のあたりの大きめの筋肉です。

産まれたばかりの赤ちゃんは抗重力筋が発達していないので、立てず、首もすわっていないのですが、やがてハイハイやヨチヨチ歩きなどの運動を経て抗重力筋が鍛えられて発達し、二本足で立てるようになります。

このように、私たちが物心つく前に自力で身につけたものなのですから、維持ができないはずはありません。

それでは簡単な抗重力筋のチェックです。

 

1・背筋を伸ばして気をつけをしてみましょう。

2・足を肩幅くらいに開き、背筋を伸ばして立ちます。

3・横から見たときに耳の穴、肩先、腰の中心、ヒザ関節、くるぶしが一直線になるようにします。

 

【この状態を1分間キープしてください。上のイラストの一番左の姿勢です】

いかがでしたか? もし疲れを感じたり辛く感じたなら、あなたの「抗重力筋」は衰えていますよ!
自分の身体の重さを自分の筋肉で無理なく制御できているかが大切です。

 

また、その状態のままで両腕をバンザイのように上げたり下げたりしても姿勢が崩れないかもチェックするといいでしょう。

 

その他にも、

 

片足立ちで靴下が履けるか?

椅子に座った状態から片足で立ち上がることができるか?

まぶたの下やアゴの下のお肉は垂れてきていないか?

などもチェックし、試してみましょう。


歩きながら抗重力筋を刺激する!簡単な4つのポイント

 

まずは先ほどの横から見たときに一直線になる姿勢を作ります。

 

1.目線の高さに注意する。

 目線が下がると顔が下を向き、まぶたやアゴの下が下垂します。

 それを防ぐためにも10メートル先の自分の身長くらいの高さを見て歩きます。

 

2.お腹と胸を引き上げる。

 お腹を少しでも引き上げるだけで腹筋が鍛えられます。

 さらに胸も一緒に引き上げるとバストの下垂も防げます。

 胸が自然と開き肩の位置が後ろに引かれるので、姿勢が良くなり背中の筋肉も

 動きやすくなります。

 

3.内股で歩かない。

 内股にしてみると分かりますが、お尻に力を入れることが出来ずお尻が垂れてしまい

 ますのでお気をつけください。

 スカートでは垂れたお尻をごまかせても、パンツを履くと人目に晒されてしまいます。

 

4.ヒザを曲げて歩かない。

 ヒザを曲げて歩くと太ももの筋肉が鍛えられずに下垂してヒザの上に贅肉がたまります。

 前に出したヒザは曲げずにしっかり伸ばすようにして歩きましょう。

 太ももの筋肉は寝たきりにならないためにも大切な部分なので意識して鍛えるようにしましょう。

 

上記の事に気をつけて、リズミカルに颯爽と歩いて見てくださいね。
そうすることでより多くの抗重力筋にアプローチできます。

逆を返すと抗重力筋がなくなってしまうと歩けなくなってしまうので「たるみ」は老化のシグナルとも取れますので早めの対処が大切です。

 

自宅に必ず1つ大きな鏡を。毎日自分の身体をきちんと映して

姿勢がたるんだ人にはいくつか共通点がありますが、聞いてみると当てはまることが多いのが「自宅に大きな鏡がないこと」。自分のたるみに気づく機会が少ないんですね。

40代ともなれば、全身が映る鏡は必須です!毎日必ず自分を見ましょう。 そして、月に1度は入浴前などに全身をチェックしてください。

人は立つ、座る、歩くなどができるようになれば、赤ちゃんを卒業して大人へと成長していきます。

大人になった今、ダラダラと歩いていると、高齢になったときにこれらの抗重力筋が衰えて自分の力だけで立つことができなくなります。

お年寄りが寝たきりになるきっかけに「転倒」が多いのはご存知の通りですが、この原因も筋力の衰え。

一度寝たきりになると改善や回復がとても難しくなり、健康寿命が終わってしまいます。だから私は、モデル向けのコンテストウォークだけでなく、地元仙台のシニアに向けて健康維持のウォーキングも教えています。健康に人生を過ごすことほど大切なことはありません。

私は日本の女性にポジティブで健康的に美しく、そしてできる限り長く健康寿命を維持して頂きたいと思っております。

筋肉があるうちはいくつになっても動かすことができます。運動が嫌いだとか、楽したいなどと言っていては寝たきりまっしぐらです!

自分の体を動かせるのは自分だけです!

毎日数分だけでも良いので、小さな積み重ねから始めてみましょう!

 

■編集部の櫻田先生レッスン体験記は→こちら

■airseaウォーキングスタジオ(仙台)

http://www.chiaki-walk.com/

毎月第二日曜日に東京でもレッスンあり!

 

櫻田千晶先生の連載「ウォーキングis人生」

1・姿勢が悪い人は「美しい人」とは思われない。あなたは歩き方のココを見直して

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